FH-8500DVSとDMH-SZ700は、どちらもパイオニアのカロッツェリアから展開されている6.8V型のディスプレイオーディオです。この記事では、購入前に迷いやすい機能や取り付け性の違いを6項目に分けて比較します。
結論からいうと、DVDやCDを車内で直接再生したいならFH-8500DVS、HDMI入力やネットワーク機能、高度なハイレゾ再生機能を重視するならDMH-SZ700が選びやすいです。
FH-8500DVSがおすすめなのはディスクメディアを活用したい方、DMH-SZ700がおすすめなのはスマートフォンやUSB、HDMIを中心に映像・音楽を楽しみたい方です。本体の奥行きやUSB給電性能にも差があるため、使い方だけでなく取り付け環境も含めて選びましょう。
FH-8500DVSとDMH-SZ700の比較結果を先に結論
両機種で特に差が大きいのは、ディスクドライブの有無、HDMIやネットワーク機能、ハイレゾ再生方式、本体サイズ、USB給電、操作インターフェースです。まずは全体像を確認してから、各項目を詳しく見ていきます。
比較表で6つの違いを確認
購入判断に影響しやすい違いをまとめると、次のようになります。
| 比較項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| DVD・CD再生 | 対応 | 非対応 |
| HDMI・ネットワーク機能 | HDMI入力なし | HDMI入力、Webブラウザ、Amazon Alexaなどに対応 |
| ハイレゾ関連 | FLACをダウンサンプリング再生 | ハイレゾネイティブ再生、LDACなどに対応 |
| 取付奥行き・質量 | 164mm・1.4kg | 87mm・0.9kg |
| USB給電 | 最大1.5A | 3A充電対応 |
| 操作インターフェース | ハードタイプの操作キー | 静電操作のフラットキー、CarAVAssist対応 |
最も分かりやすい違いは、FH-8500DVSがDVD・CDドライブを搭載し、DMH-SZ700はディスクドライブを省いてスマホ連携やデジタルメディア向け機能を充実させている点です。
どっちを選ぶかの結論
選び方は、普段どのメディアから音楽や映像を再生するかを基準にすると分かりやすくなります。
| 重視すること | 選びやすいモデル |
|---|---|
| CDやDVDを本体へ直接入れて使いたい | FH-8500DVS |
| HDMI接続の外部機器を使いたい | DMH-SZ700 |
| ハイレゾやLDACなど音源再生機能を重視したい | DMH-SZ700 |
| 奥行きの短い本体を選びたい | DMH-SZ700 |
| 物理的な押し込み感のある操作キーを使いたい | FH-8500DVS |
ディスクを使うかどうかが最初の分岐点です。CDやDVDをよく使うならFH-8500DVSの価値が明確ですが、ディスクを使わないのであればDMH-SZ700のHDMI入力や音質機能、本体のコンパクトさが候補になりやすくなります。
FH-8500DVSとDMH-SZ700を6項目で比較
ここからは6つの比較項目を個別に確認します。単純な機能数だけで優劣を決めるのではなく、自分が日常的に使う機能に差があるかどうかを見ることが大切です。
比較①:DVD・CD再生
| 項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| CD再生 | 対応 | 非対応 |
| DVD再生 | 対応 | 非対応 |
| DVD-R/RW | VRモード・CPRM対応 | ディスクドライブなし |
FH-8500DVSはCDやDVDを本体へ挿入して再生でき、DVD-R/RWに録画した番組の再生にも対応しています。一方、DMH-SZ700には光学ディスクドライブがありません。
手持ちのCDやDVDをそのまま車内で使いたい方にはFH-8500DVSが適しています。音楽をスマートフォンやUSBへ移行している場合は、ディスクドライブの必要性が低くなるため、ほかの機能差を重視して選べます。
比較②:HDMI・ネットワーク機能
| 項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| HDMI入力 | 非対応 | 対応 |
| Webブラウザ | 搭載なし | 対応 |
| Amazon Alexa | 搭載なし | 対応 |
DMH-SZ700はHDMI入力に対応しており、対応機器から映像を入力できます。また、スマートフォンのテザリングなどを利用したWebブラウザ機能やAmazon Alexaにも対応しています。
スマートフォンや外部映像機器を中心に車内エンターテインメントを構成するならDMH-SZ700のほうが機能の幅があります。一方、FH-8500DVSはHDMI入力を備えていないため、DVDやUSB、AV入力など自分が利用するソースとの相性を基準に考える必要があります。
比較③:ハイレゾ・Bluetooth音質
| 項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| FLACハイレゾ音源 | 最大192kHz/24bitのファイルに対応し、再生時は44.1kHz/16bitへダウンサンプリング | FLAC/WAVを96kHz/24bitでネイティブ再生 |
| DSD | 記載なし | DSD64・DSD128対応 |
| Bluetooth高音質コーデック | AAC対応 | LDAC対応 |
FH-8500DVSもFLAC形式のハイレゾファイルを扱えますが、再生時は44.1kHz/16bitへダウンサンプリングされます。DMH-SZ700はFLACやWAVの96kHz/24bitネイティブ再生に加え、DSDやBluetoothのLDACにも対応しています。
対応音源の幅やハイレゾ再生方式を重視するならDMH-SZ700が有利です。ただし、実際に感じる音質はスピーカーやアンプ、取り付け、音響設定にも左右されるため、本体の対応規格だけで音の好みまで断定することはできません。
比較④:本体サイズ・重量
| 項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| 取付寸法 | 178×100×164mm | 178×100×87mm |
| 質量 | 1.4kg | 0.9kg |
幅と高さは2DINサイズですが、奥行きには大きな差があります。FH-8500DVSは164mm、DMH-SZ700は87mmで、DMH-SZ700のほうが本体奥行きを抑えた設計です。
配線スペースを確保しにくい車では、奥行き87mmのDMH-SZ700が取り付け作業上のメリットになりやすいです。ただし、実際に装着できるかどうかは車種側のスペースやブラケット、配線状況によって変わります。
比較⑤:USB給電・接続
| 項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| USB最大供給電流 | 1.5A | 3A充電対応 |
| 付属USB関連品 | USB接続ケーブル | USB Type-C延長ケーブル、Type-CからType-Aへの変換コネクタ |
FH-8500DVSのUSB最大供給電流は1.5Aです。DMH-SZ700は3A充電に対応し、USB Type-Cの接続ケーブルとType-Aへ変換するコネクタが付属します。
スマートフォンを接続しながら充電性能も重視するならDMH-SZ700が選びやすい仕様です。使用するスマートフォンやケーブルによって充電条件は異なるため、車内で利用する機器との組み合わせも確認しておきましょう。
比較⑥:操作キー・カスタマイズ
| 項目 | FH-8500DVS | DMH-SZ700 |
|---|---|---|
| 本体操作キー | ハードタイプ | 静電操作のフラットキー |
| ホーム画面設定 | 本体メニューをカスタマイズ可能 | パーソナルHOME、CarAVAssistによる設定に対応 |
FH-8500DVSは押した感触を得やすいハードタイプの操作キーを採用しています。DMH-SZ700は軽いタッチで操作する静電式のフラットキーを採用し、専用アプリCarAVAssistを使ったホーム画面の設定にも対応します。
操作感を重視する場合は、物理キー型のFH-8500DVSとタッチ主体のDMH-SZ700で好みが分かれます。機能だけでなく、運転席から使う際に自分が操作しやすい方式かどうかも選択材料になります。
FH-8500DVSとDMH-SZ700をおすすめする人
6項目の違いを踏まえると、両機種は単純な新旧だけで選ぶよりも、ディスクを使うか、スマートフォンやデジタル音源を中心に使うかで判断するのが分かりやすいです。
FH-8500DVSがおすすめの人
FH-8500DVSは、DVDやCDという物理メディアを車内でも活用したい方に向いています。
- 手持ちの音楽CDを直接再生したい人
- DVDやDVD-R/RWの映像を楽しみたい人
- HDMI入力やAlexaを必要としていない人
- ハードタイプの操作キーを好む人
特にCD・DVD再生の必要性が高いなら、FH-8500DVSを選ぶ理由が明確です。逆にディスクをほとんど使わない場合は、DMH-SZ700の追加機能と比較して判断するとよいでしょう。
DMH-SZ700がおすすめの人
DMH-SZ700は、ディスクよりもスマートフォン、USB、HDMIなどを中心に使う方に向いています。
- HDMI入力を使って外部映像機器を接続したい人
- ハイレゾネイティブ再生やLDACを重視する人
- WebブラウザやAmazon Alexaを活用したい人
- 本体奥行きをできるだけ短くしたい人
- USBの3A充電対応を重視する人
ディスクを使わず、デジタル機器との連携や音源再生機能を優先するならDMH-SZ700が選びやすいです。取り付け時には車種側のスペースや必要な接続ケーブルも含めて判断しましょう。
FH-8500DVSとDMH-SZ700の比較でよくある質問
FH-8500DVSとDMH-SZ700を選ぶ際に迷いやすいポイントを、仕様差をもとに確認します。
DMH-SZ700でDVDやCDは再生できる?
DMH-SZ700にはDVD・CD用のディスクドライブがないため、本体へディスクを挿入して再生することはできません。DVDやCDを直接使いたい場合はFH-8500DVSが候補です。
FH-8500DVSにHDMI入力はある?
FH-8500DVSはHDMI入力に対応していません。HDMIでスマートフォンや対応する映像機器などを接続したい場合は、HDMI入力を備えるDMH-SZ700が適しています。
音質機能を重視するならどっち?
対応規格で比較すると、DMH-SZ700はFLACやWAVのハイレゾネイティブ再生、DSD、BluetoothのLDACなどに対応しており、音源再生機能が充実しています。
ただし、実際の音質はスピーカー、アンプ、車室内環境、音響調整にも影響されるため、DMH-SZ700なら必ず好みの音になるとは限りません。
取り付け奥行きが短いのはどっち?
DMH-SZ700です。取付奥行きはDMH-SZ700が87mm、FH-8500DVSが164mmなので、DMH-SZ700は奥行きを77mm短く抑えています。
ただし、車種ごとの装着可否は本体寸法だけでは決まらず、配線やブラケット、車両側の構造も関係します。
スマホを充電しながら使いやすいのはどっち?
USB給電性能では、FH-8500DVSが最大1.5A、DMH-SZ700が3A充電対応です。そのため、給電性能を重視する場合はDMH-SZ700の仕様が有利です。
操作キーの違いは選ぶポイントになる?
操作感を重視する方には選択材料になります。FH-8500DVSはハードタイプの操作キー、DMH-SZ700は静電操作のフラットキーを採用しています。
押し込む感覚があるキーを好むならFH-8500DVS、フラットなデザインとタッチ操作を好むならDMH-SZ700が合いやすいでしょう。
FH-8500DVSとDMH-SZ700の比較結果のまとめ
FH-8500DVSとDMH-SZ700の大きな違いは、DVD・CD再生、HDMIとネットワーク機能、ハイレゾ関連機能、本体サイズ、USB給電、操作インターフェースの6点です。CDやDVDを直接使うならFH-8500DVS、デジタルメディアやスマートフォン連携を重視するならDMH-SZ700が選びやすくなります。
特に判断しやすいのは、ディスクドライブが必要かどうかです。ディスクが不要なら、DMH-SZ700のHDMI入力、ハイレゾネイティブ再生、LDAC、奥行き87mmのコンパクトな本体、3A充電対応といった違いを重視して比較できます。
最終的には、普段使うメディア、取り付けスペース、接続するスマートフォンや外部機器を基準に選ぶのがおすすめです。価格や販売状況は時期によって変動する可能性があるため、購入時点の条件も含めて判断してください。

