ヨコハマのiceGUARD iG91とブリヂストン W300は、どちらも商用車向けのスタッドレスタイヤですが、サイズ展開やメーカーが示している特徴には違いがあります。この記事では、軽トラや軽バンで比較しやすい145/80R12 80/78Nを中心に、公式情報で確認できる範囲を比較します。
結論からいうと、幅広いサイズ展開や氷上性能を重視したメーカー訴求で選ぶならiG91 for VAN、145/80R12 80/78Nが適合しブリヂストンの軽商用車向けモデルを選びたいならW300が候補です。ただし、両製品を同一条件で直接比較した公式試験は確認できないため、氷上性能の優劣そのものは断定できません。
iG91がおすすめなのは、145/80R12以外のサイズも含めて検討したい方や、氷上性能に関するメーカー公開データを重視する方です。W300がおすすめなのは、車両指定が145/80R12 80/78Nで、軽商用車向けのブリヂストン製スタッドレスを候補にしたい方です。
ヨコハマ iG91とブリヂストン W300の比較結果を先に結論
まずは、ヨコハマ iG91とブリヂストン W300で特に確認しておきたい違いを整理します。W300は現在のメーカー掲載サイズが145/80R12 80/78Nの1サイズであるため、軽トラや軽バンでこのサイズを使う場合が直接比較しやすい条件です。
比較表でiG91とW300の違いを確認
主な違いを先に一覧で確認すると、サイズ展開と商品コンセプトの違いが分かりやすくなります。
| 比較項目 | ヨコハマ iG91 for VAN | ブリヂストン W300 |
|---|---|---|
| 商品ジャンル | バン・小型トラック用スタッドレス | 軽商用車用スタッドレス |
| メーカーの位置づけ | 氷上性能重視型 | 軽商用車に求められる基本性能を追求 |
| サイズ展開 | 12〜15インチに複数サイズ | 145/80R12 80/78N |
| 145/80R12 80/78N | 設定あり | 設定あり |
| 同サイズの外径 | 537mm | 539mm |
| 同サイズのタイヤ幅 | 145mm | 142mm |
| 標準リム幅 | 4.00インチ | 4.00インチ |
| 氷上性能の公開情報 | 従来品との氷上制動比較データあり | 両製品を直接比較できる同条件データは確認できない |
選択を大きく分けるのは、車両に必要なサイズとロードインデックスがどちらのラインアップにあるかです。145/80R12 80/78Nでは両方が候補になりますが、それ以外では選択肢が変わります。
iG91とW300はどっちを選ぶか
選び方を整理すると、iG91 for VANはサイズ展開が広く、メーカー自身が氷上性能重視型として位置づけています。一方、W300は145/80R12 80/78Nの軽商用車向けモデルとして現在も掲載されています。
| 重視するポイント | 候補 |
|---|---|
| 複数サイズから適合品を探したい | iG91 for VAN |
| 145/80R12 86/84Nが必要 | iG91 for VAN |
| 氷上性能を重視した商品設計を選びたい | iG91 for VAN |
| 145/80R12 80/78Nでブリヂストン製を選びたい | W300 |
ただし、メーカーごとに試験条件や比較対象が異なるため、公開されている数字だけを横並びにして性能差を判断することはできません。最終的には、車両指定サイズやロードインデックスを優先して絞り込むことが重要です。
ヨコハマ iG91とブリヂストン W300を5項目で比較
ここからは、公式に確認できる内容を中心に5項目へ分けて比較します。特に軽トラで検討されることが多い145/80R12では、タイヤサイズが同じでもメーカー公表寸法にわずかな違いがあります。
比較①:サイズ展開
| 項目 | iG91 for VAN | W300 |
|---|---|---|
| 掲載インチ | 12・13・14・15インチ | 12インチ |
| 145/80R12 80/78N | あり | あり |
| 145/80R12 86/84N | あり | 現在のサイズ表には掲載なし |
サイズ展開の広さではiG91 for VANのほうが選択肢が多くなっています。12インチだけでなく13〜15インチにも複数のサイズがあるため、軽バンから商用バンまで車両条件に合わせて探しやすい構成です。
W300は現在、145/80R12 80/78Nの1サイズがメーカーサイズ表に掲載されています。そのため、W300を検討する場合は、まず愛車の指定サイズが145/80R12 80/78Nに合っているかが重要な確認ポイントになります。
比較②:145/80R12の外径とタイヤ幅
| 145/80R12 80/78N | iG91 for VAN | W300 |
|---|---|---|
| 外径 | 537mm | 539mm |
| タイヤ幅 | 145mm | 142mm |
| 標準リム幅 | 4.00インチ | 4.00インチ |
同じ145/80R12 80/78Nでも、メーカー公表値ではiG91 for VANが外径537mm・幅145mm、W300が外径539mm・幅142mmです。外径はW300が2mm大きく、タイヤ幅はiG91 for VANが3mm広い公表値になっています。
標準リム幅はどちらも4.00インチで、寸法差は小さいため、この数値だけで優劣を決めるより車両への適合を優先するのが基本です。
比較③:メーカーが示す商品特性
| 項目 | iG91 for VAN | W300 |
|---|---|---|
| 主な位置づけ | 氷上性能重視型 | 軽商用車の基本性能を追求 |
| 主な対象 | バン・小型トラック | 軽商用車 |
| 冬道へのアプローチ | 氷上グリップや耐摩耗性を考慮した専用設計 | 非対称パタンを採用した軽商用車向け設計 |
ヨコハマはiG91 for VANを「氷上性能重視型」のバン用スタッドレスタイヤとして案内し、氷上性能と耐久・耐摩耗性能を特徴として示しています。
ブリヂストンはW300を、軽商用車に求められる基本性能を追求したスタッドレスタイヤとして位置づけています。商品コンセプトの表現では、iG91のほうが氷上性能を前面に出している点が違いです。
比較④:氷上性能と冬道向け技術
| 項目 | iG91 for VAN | W300 |
|---|---|---|
| メーカー公開の氷上比較 | 従来品SY01Vとの氷上制動比較あり | iG91と直接比較できる同条件試験は確認できない |
| メーカー公表の特徴 | 専用コンパウンドや細密マイクログルーブなどを採用 | さまざまな冬道を想定した非対称パタン |
| 直接の性能順位 | 公式情報だけでは判定できない | |
iG91 for VANについて横浜ゴムは、従来品SY01Vとの自社試験で氷上制動性能が13%向上したデータを公表しています。これはiG91の氷上性能を知る材料になりますが、比較相手はW300ではありません。
W300についてブリヂストンは、軽商用車向けの基本性能や冬道に対応する非対称パタンを特徴として案内しています。両タイヤを同じ車両、同じ路面、同じ条件で測定した公式データがない以上、「iG91のほうが必ず効く」「W300のほうが上」とは断定できません。
比較⑤:ロードインデックスと適合の確認
| 145/80R12の設定 | iG91 for VAN | W300 |
|---|---|---|
| 80/78N | あり | あり |
| 86/84N | あり | 現在のサイズ表には掲載なし |
145/80R12というサイズ表記だけを見れば同じでも、iG91 for VANには80/78Nと86/84Nの設定があります。一方、W300の現在のメーカーサイズ表では145/80R12 80/78Nが掲載されています。
タイヤ選びでは「145/80R12」だけでなく、後ろに続くロードインデックスと速度記号まで確認することが重要です。同じ呼び寸法だから装着できると判断せず、車両側で指定される条件に適合するものを選ぶ必要があります。
ヨコハマ iG91とブリヂストン W300をおすすめする人
ここまでの違いを踏まえると、どちらが向いているかは車両の指定サイズと、商品選びで何を重視するかによって変わります。性能順位を決めつけるのではなく、公式に確認できる特徴から候補を絞るのが適切です。
ヨコハマ iG91がおすすめの人
iG91 for VANは、次のような条件に当てはまる方が候補にしやすいタイヤです。
- 145/80R12以外の商用バン向けサイズも検討している方
- 145/80R12 86/84Nが必要な方
- メーカーが氷上性能重視型として設計したモデルを候補にしたい方
- 氷上制動に関するメーカー試験データのある商品を選びたい方
サイズ選択の幅と、氷上性能を前面に出した商品設計を重視するならiG91 for VANが検討しやすいでしょう。ただし、公表された13%向上という数値は従来品SY01Vとの比較であり、W300に対する優位性を示す数字ではありません。
価格・在庫等は取得時点の情報です。
ブリヂストン W300がおすすめの人
W300は、次のような条件に当てはまる方が候補になります。
- 車両の指定サイズが145/80R12 80/78Nの方
- 軽トラや軽バン向けのブリヂストン製スタッドレスを検討している方
- 軽商用車に必要な基本性能を追求したモデルを選びたい方
- 幅広いサイズ展開より対象サイズへの適合を優先する方
145/80R12 80/78Nが車両条件に合い、ブリヂストンの軽商用車向けスタッドレスを選びたい場合はW300が候補です。一方、別サイズや別ロードインデックスが必要であれば、W300だけでは対応できない場合があります。
価格・在庫等は取得時点の情報です。
iG91とW300を比べる前に知っておきたい注意点
この2製品を比較するときは、商品名だけでなく対象カテゴリーとメーカーが公開しているデータの条件を確認する必要があります。特に「iG91」には用途別のラインアップがあるため、W300との比較対象を混同しないことが大切です。
W300との比較ではiG91 for VANを基準にする
横浜ゴムには、小型トラック用のiceGUARD iG91と、バン向けのiceGUARD iG91 for VANがあります。W300は軽商用車向けで145/80R12 80/78Nを設定しているため、軽トラ・軽バン用途で直接比較する場合はiG91 for VANを見るのが分かりやすいです。
単に「iG91」という商品名だけで比較せず、実際に検討しているサイズがfor VAN側なのか小型トラック用側なのかを確認してください。
公式データだけで氷上性能の優劣は断定できない
スタッドレスタイヤの性能は、路面温度、車両、タイヤサイズ、空気圧、摩耗状態などの条件に左右されます。メーカー試験の数値を見る場合も、試験条件と比較対象をそろえて考える必要があります。
iG91 for VANには従来品との氷上制動比較がありますが、W300と直接競わせた試験ではありません。異なるメーカーの別条件データやユーザーの体感だけから、絶対的な性能順位を付けないことが重要です。
ヨコハマ iG91とブリヂストン W300の比較でよくある質問
ヨコハマ iG91とブリヂストン W300を比較するときに迷いやすい、サイズや氷上性能、適合に関する疑問を整理します。
iG91とW300はどちらがアイスバーンに強い?
公式情報だけでは、両製品のアイスバーン性能を直接順位付けすることはできません。iG91 for VANは氷上性能重視型として案内され、従来品との氷上制動比較データもありますが、W300と同一条件で比較した試験ではないためです。
145/80R12 80/78Nなら両方を選べる?
メーカーのサイズ表では、iG91 for VANとW300の両方に145/80R12 80/78Nが設定されています。ただし、実際の装着では車種や年式、指定されているタイヤ条件を確認して判断する必要があります。
iG91とW300のタイヤサイズは同じでも寸法は同じ?
完全に同じ公表寸法ではありません。145/80R12 80/78Nの場合、iG91 for VANは外径537mm・タイヤ幅145mm、W300は外径539mm・タイヤ幅142mmとされています。
iG91のほうが選べるサイズは多い?
はい。現在のメーカーサイズ表では、iG91 for VANは12〜15インチに複数のサイズが掲載されています。W300は145/80R12 80/78Nの1サイズが掲載されているため、サイズラインアップはiG91 for VANのほうが広くなっています。
145/80R12 86/84NでもW300を選べる?
現在のW300公式サイズ表には145/80R12 80/78Nが掲載されており、86/84Nは掲載されていません。iG91 for VANには145/80R12 86/84Nの設定がありますので、必要なロードインデックスを含めて判断してください。
W300は現在もメーカーに掲載されている?
はい。ブリヂストンの2026年2月時点の公式サイズ情報では、W300の145/80R12 80/78Nが掲載されています。販売価格や流通状況は時期や販売店によって変わる可能性があるため、購入時点の情報を確認する必要があります。
ヨコハマ iG91とブリヂストン W300の比較結果
ヨコハマ iG91 for VANとブリヂストン W300は、145/80R12 80/78Nならどちらも候補になります。サイズ展開が広く、氷上性能重視型というメーカーの位置づけや公開試験データを重視するならiG91 for VAN、145/80R12 80/78Nが適合し、ブリヂストンの軽商用車向けモデルを選びたいならW300という整理ができます。
同サイズでも公表外径やタイヤ幅には小さな違いがあり、iG91 for VANには145/80R12 86/84Nも設定されています。タイヤ名だけで選ばず、車両に必要なサイズ、ロードインデックス、速度記号まで一致しているかを確認することが大切です。
また、両製品を同一条件で直接比較した公式氷上試験は確認できないため、氷上性能の絶対的な優劣は断定できません。価格や販売状況も変動する可能性があるため、最終判断では装着条件と購入時点の情報を基準にしてください。

