エレコムのモバイルバッテリーDE-C87とDE-C72Lは、どちらもノートパソコン充電に使いやすい67Wクラスの大容量モデルです。この記事では、容量や出力だけでなく、電池種類、寿命、サイズ、重量、表示機能まで比較します。
結論からいうと、長く使うことや電池状態の見やすさを重視するならDE-C87、少しでも薄く持ち歩きやすい本体を選びたいならDE-C72Lが候補になります。最大出力は近いものの、電池の考え方と細かな使い勝手に差があります。
DE-C87は半固体リチウムイオン電池やHealth Monitor機能を重視したい方に向いています。DE-C72Lは約400gの重量と奥行約31mmのサイズ感、20400mAhの容量を重視して、シンプルにPC充電対応モデルを選びたい方に向いています。
エレコムDE-C87とDE-C72Lの比較結果を先に結論
まずは、DE-C87とDE-C72Lの違いを全体で確認します。どちらもUSB Type-Cポートを2つ、USB-Aポートを1つ備えた大容量モバイルバッテリーですが、電池種類やくり返し使用回数、表示できる情報に大きな違いがあります。
比較表で違いを確認
主な仕様差をまとめると、次のようになります。細かな出力条件は接続するポート数や組み合わせで変わるため、ここでは選びやすさに関係する項目を中心に整理します。
| 比較項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 製品名 | 半固体モバイルバッテリー 20000mAh 67W | モバイルバッテリー PC充電対応 20400mAh 67W |
| 電池種類 | 充電式半固体リチウムイオン電池 | 充電式リチウムイオン電池 |
| 電池定格容量 | 3.85V 5000mAh×4、77Wh | 3.6V 20400mAh、73.44Wh |
| 最大出力 | USB Type-C単独で最大67W | USB Type-C単独で最大67W |
| くり返し使用回数 | 2000回 | 500回 |
| 外形寸法 | 幅約70mm×奥行約35.5mm×高さ約110.2mm | 幅約74.5mm×奥行約31mm×高さ約105mm |
| 重量 | 約405g | 約400g |
| 本体充電時間 | 約2時間 | 約2時間30分 |
| 表示機能 | Real-time Display、Health Monitorなど | LEDパネル残量表示 |
長寿命や状態確認まで重視するならDE-C87、薄さとシンプルさを重視するならDE-C72Lという見方がしやすい比較です。
DE-C87は電池種類と管理機能に特徴があり、DE-C72Lは従来型のリチウムイオン電池を使ったPC充電対応モデルとしてまとまっています。数値だけでなく、何を重視して持ち歩くかで選ぶと判断しやすくなります。
どっちを選ぶかの結論
選び方を用途別に分けると、次のようになります。どちらも大容量でPC充電に対応するため、単に「出力が高い方」だけではなく、寿命やサイズ感も合わせて見るのが大切です。
| 重視すること | 選びやすい型番 | 理由 |
|---|---|---|
| 長く使いたい | DE-C87 | くり返し使用回数が2000回で、DE-C72Lの500回より多い |
| 電池の状態を見ながら使いたい | DE-C87 | Health Monitorや出力W数、温度などの表示に対応 |
| 本体の薄さを重視したい | DE-C72L | 奥行が約31mmで、DE-C87の約35.5mmより薄い |
| スマートフォン充電回数の目安を少し重視したい | DE-C72L | 3000mAhスマートフォンの目安が約4回で、DE-C87の約3.9回よりわずかに多い |
| 寒い場所での使用も考えたい | DE-C87 | 放電時の使用温度範囲が-15℃〜45℃ |
普段使いでバッグに入れて持ち歩き、PCやスマートフォンを充電するだけならDE-C72Lでも候補になります。一方で、出張や長期利用を見据えて電池寿命や状態管理を重視するならDE-C87の方が選びやすいです。
エレコムDE-C87とDE-C72Lを7項目で比較
ここからは、DE-C87とDE-C72Lを7項目に分けて詳しく比較します。どちらも同じ67Wクラスですが、細かく見ると「長く使うための機能」と「持ち歩きやすいサイズ感」で違いがあります。
電池種類とくり返し使用回数の違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 電池種類 | 充電式半固体リチウムイオン電池 | 充電式リチウムイオン電池 |
| くり返し使用回数 | 2000回 | 500回 |
| 特徴 | 長寿命を重視した設計 | 一般的な大容量モバイルバッテリーとして使いやすい設計 |
電池種類で選ぶなら、DE-C87は半固体リチウムイオン電池を採用している点が大きな違いです。くり返し使用回数も2000回とされており、DE-C72Lの500回と比べて長く使う前提で選びやすいモデルです。
買い替え頻度を抑えたい方は、くり返し使用回数の差を重視してDE-C87を検討しやすいです。ただし、実際の劣化速度は充電方法、保管温度、使用環境によって変わります。
容量とスマートフォン充電回数の違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 電池定格容量 | 3.85V 5000mAh×4、77Wh | 3.6V 20400mAh、73.44Wh |
| 公称容量の表記 | 20000mAh | 20400mAh |
| 1800mAhスマートフォンの充電目安 | 約6.6回 | 約6.7回 |
| 3000mAhスマートフォンの充電目安 | 約3.9回 | 約4回 |
容量の表記だけを見るとDE-C72Lは20400mAh、DE-C87は20000mAhです。スマートフォンの充電回数目安もDE-C72Lの方がわずかに多く、3000mAhのスマートフォンでは約4回とされています。
ただし差は大きくありません。スマートフォン中心で使う場合はどちらも大容量ですが、容量だけで決めるより、寿命や表示機能とのバランスで選ぶ方が失敗しにくいです。
出力と同時充電時の違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| USB Type-C単独出力 | 最大67W | 最大67W |
| USB-A単独出力 | 最大22.5W | 最大15W |
| 2ポート同時接続時 | 合計最大67.5Wの組み合わせあり | 合計最大65W |
| 3ポート同時接続時 | 合計最大63W | 合計最大60W |
USB Type-C単独での最大出力は、どちらも最大67Wです。67W以下のUSB Type-C入力に対応したパソコンであれば、外出先でのPC充電に使いやすい仕様です。
同時充電ではDE-C87の方が合計出力の上限が少し高く、USB-A単独出力も最大22.5Wです。複数機器を同時に充電する場面が多いなら、DE-C87の出力分配の方が余裕を見やすいです。
サイズと重量の違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 幅 | 約70mm | 約74.5mm |
| 奥行 | 約35.5mm | 約31mm |
| 高さ | 約110.2mm | 約105mm |
| 重量 | 約405g | 約400g |
サイズでは、DE-C87の方が幅は少し狭い一方、奥行と高さはDE-C72Lの方が小さめです。重量差は約5gなので、手に持ったときの重さよりも厚みやバッグ内での収まり方が選ぶポイントになります。
薄さを重視するなら奥行約31mmのDE-C72L、幅のコンパクトさを重視するならDE-C87という見方ができます。ポーチやPCケースの隙間に入れたい方は、奥行の差も確認しておくと安心です。
本体充電時間と付属ケーブルの違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 本体充電時間 | 約2時間 | 約2時間30分 |
| 充電条件 | 製品本体のみを充電した場合の目安 | USB Power Delivery 67W以上のAC充電器を使用した場合 |
| 付属ケーブル | 20V/5A対応 USB Type-C to USB Type-C 約0.1m | USB Type-C to USB Type-C 0.5m |
本体の充電時間は、DE-C87が約2時間、DE-C72Lが約2時間30分です。どちらも大容量モデルなので、充電器側の出力やケーブルの条件によって実際の充電時間は変わります。
付属ケーブルは、DE-C87が約0.1m、DE-C72Lが0.5mです。短いケーブルで本体まわりをすっきり使いたいならDE-C87、少し取り回しに余裕がほしいならDE-C72Lが使いやすいです。
残量表示と状態確認機能の違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 残量表示 | 1%単位で表示 | 1%単位で表示 |
| 出力表示 | 出力W数を表示 | 公式仕様上は主に残量表示 |
| 温度表示 | バッテリー温度を表示 | 公式仕様上は記載なし |
| 電池状態確認 | Health Monitor機能あり | 公式仕様上は記載なし |
どちらもバッテリー残量を1%単位で確認できます。残量を数字で見られるため、外出前にどの程度充電されているか判断しやすい点は共通しています。
一方で、DE-C87はReal-time Displayにより出力W数、バッテリー温度、Health Monitorなどを確認できます。電池の状態を見ながら計画的に使いたい方はDE-C87の表示機能が便利です。
使用温度範囲と安全設計の違い
| 項目 | DE-C87 | DE-C72L |
|---|---|---|
| 使用温度範囲 | 充電時0℃〜35℃、放電時-15℃〜45℃ | 0℃〜40℃ |
| 温度監視 | Thermal Protection搭載 | Thermal Protection搭載 |
| PSE | PSE適合 | PSE適合 |
| 安全設計 | JIS C 62133-2:2020およびJIS C 8715-2:2024に準拠 | JIS C8711およびJIS C8712に準拠 |
使用温度範囲では、DE-C87が放電時-15℃〜45℃まで対応しています。寒い場所や暑い時期の移動を想定するなら、使用できる温度範囲の広さは判断材料になります。
ただし、どちらも高温環境への放置や強い衝撃は避ける必要があります。温度差のある環境で使う可能性があるなら、DE-C87の放電時温度範囲を重視しやすいです。
エレコムDE-C87とDE-C72Lをおすすめする人
ここでは、仕様差をもとに向いている人を整理します。どちらも67WクラスのPC充電対応モデルなので、選ぶポイントは「長く安心して使いたいか」「薄くシンプルに持ち歩きたいか」に分かれます。
DE-C87がおすすめの人
DE-C87は、半固体リチウムイオン電池、2000回のくり返し使用回数、Real-time Display、Health Monitorなどを重視する方に向いています。
次のような方は、DE-C87を選びやすいです。
- モバイルバッテリーを長く使いたい方
- 電池残量だけでなく出力W数や温度も確認したい方
- バッテリーの劣化状態を目安として把握したい方
- 出張や旅行でPCとスマートフォンを同時に充電したい方
- 寒い場所での使用も想定している方
DE-C87は、単なる大容量モデルではなく、電池の寿命や状態管理まで見たい人向けです。頻繁に持ち歩く仕事用バッテリーとして考える場合にも、比較しやすい選択肢になります。
DE-C72Lがおすすめの人
DE-C72Lは、20400mAhの大容量、USB Type-C単独最大67W、約400gの重量、奥行約31mmのサイズ感を重視する方に向いています。
次のような方は、DE-C72Lを選びやすいです。
- PC充電対応の大容量モデルをシンプルに使いたい方
- 奥行の薄い本体をバッグに入れて持ち歩きたい方
- スマートフォン充電回数の目安を少しでも重視したい方
- 残量が1%単位で分かれば十分な方
- 細かな状態表示よりも本体サイズの収まりを優先したい方
DE-C72Lは、PC充電対応の大容量モデルを薄めの形状で持ち歩きたい人向けです。表示機能はDE-C87ほど多くありませんが、残量を1%単位で見られるため普段使いでは扱いやすいです。
選ぶ前に確認したい注意点
DE-C87とDE-C72Lはどちらも高出力モデルですが、接続する機器や使用環境によって体感は変わります。購入前に仕様だけでなく、自分のPCや使い方に合うかを確認しておくことが大切です。
パソコン充電は対応ワット数を確認する
どちらもUSB Type-C単独で最大67Wの出力に対応していますが、すべてのパソコンを同じ条件で充電できるわけではありません。対象は67W以下のUSB Type-C入力に対応したパソコンです。
特に、複数ポートを同時に使う場合は出力配分が変わります。PCを充電しながらスマートフォンもつなぐ使い方では、単独接続時の最大出力だけで判断しないことが重要です。
機内持ち込みは航空会社の規定も確認する
DE-C87とDE-C72Lは、どちらも160Wh以下の電池容量に収まるため、機内持ち込み可能とされています。ただし、航空会社の規定によって例外がある場合があります。
飛行機で持ち運ぶ予定がある場合は、容量だけでなく持ち込み方法にも注意が必要です。旅行や出張で使うなら、Wh数と航空会社のルールをあわせて確認しておくと安心です。
エレコムDE-C87とDE-C72Lの比較でよくある質問
DE-C87とDE-C72Lを比べるときに迷いやすい点を、仕様差に沿って整理します。
DE-C87とDE-C72Lはどちらもノートパソコンを充電できますか?
どちらもUSB Type-C単独で最大67W出力に対応しており、67W以下のUSB Type-C入力に対応したパソコンの充電に使えます。ただし、パソコン側の必要電力や接続ポート、同時充電の有無によって充電状況は変わります。
容量が大きいのはどちらですか?
公称容量の表記では、DE-C72Lが20400mAh、DE-C87が20000mAhです。スマートフォン充電回数の目安もDE-C72Lの方がわずかに多く、3000mAhのスマートフォンで約4回、DE-C87は約3.9回です。
長く使いやすいのはどちらですか?
くり返し使用回数で見ると、DE-C87が2000回、DE-C72Lが500回です。長期的な使用を重視するならDE-C87が選びやすいですが、実際の寿命は保管方法や使用環境でも変わります。
持ち歩きやすいのはどちらですか?
重量はDE-C87が約405g、DE-C72Lが約400gで大きな差はありません。奥行はDE-C72Lが約31mm、DE-C87が約35.5mmなので、薄さを重視するならDE-C72Lの方がバッグに収まりやすい場合があります。
表示機能が充実しているのはどちらですか?
表示機能はDE-C87の方が充実しています。DE-C87は残量だけでなく、出力W数、バッテリー温度、Health Monitorによる電池状態の目安などを確認できます。DE-C72LはLEDパネルで残量を1%単位で確認できます。
寒い場所で使いやすいのはどちらですか?
使用温度範囲で見ると、DE-C87は放電時-15℃〜45℃に対応しています。DE-C72Lは使用温度が0℃〜40℃とされているため、寒い場所での使用も想定するならDE-C87の方が比較しやすいです。
USB-Aポートも使えますか?
どちらもUSB Type-Cポート×2、USB-Aポート×1を搭載しています。USB-Aポートでは、低電流モードやおまかせ充電に関する対応条件があるため、小型機器を充電する場合は使用するポートも確認しておくと安心です。
エレコムDE-C87とDE-C72Lの比較まとめ
エレコムDE-C87とDE-C72Lは、どちらも67WクラスのUSB Type-C出力に対応した大容量モバイルバッテリーです。PC充電を外出先で行いたい方に向いていますが、DE-C87は半固体リチウムイオン電池や2000回のくり返し使用回数、状態表示機能に強みがあります。
一方で、DE-C72Lは20400mAhの容量表記、約400gの重量、奥行約31mmの薄さが特徴です。残量表示が1%単位で分かれば十分で、シンプルに大容量のPC充電対応モデルを持ち歩きたい方には選びやすいモデルです。
最終的には、長寿命や電池状態の見やすさを重視するならDE-C87、薄さやシンプルな使い勝手を重視するならDE-C72Lを基準に考えると選びやすくなります。価格や販売状況は変動する可能性があるため、購入時点の条件もあわせて確認して判断しましょう。














