冬の乾燥対策として加湿器を検討する中で、象印のスチーム式モデル「EE-FA50」と「EE-DF50」が候補として挙がることが多くなっています。
この2機種はタンク容量4.0 L、定格加湿能力480 mL／h、適用床面積（木造和室で約8畳・プレハブ洋室で約13畳）といった“加湿性能”ではほぼ同等である一方で、操作系・デザイン・静音性・価格などに微細な違いが存在します。
本記事では「どこが同じで、どこが違うのか」を整理し、用途や重視ポイント別に“どちらを選ぶべきか”を分かりやすく解説します。
加湿器選びで後悔したくない方、寝室で静かに使いたい方、家族みんなが操作しやすいモデルを探している方は、ぜひ最後までご覧ください。
製品概要：EE-FA50／EE-DF50とは
象印のスチーム式加湿器「EE-FA50」と「EE-DF50」は、どちらも同社が展開する人気シリーズの中核モデルです。
両機種ともに“水を沸騰させて清潔な蒸気を放出する”スチーム方式を採用しており、雑菌が繁殖しにくく、衛生的な加湿ができるのが最大の特徴です。
タンク容量は4.0 Lで、プレハブ洋室で約13畳、木造和室で約8畳まで対応するため、リビングや寝室など幅広い空間で使えます。
EE-DF50は従来からあるスタンダードモデル、EE-FA50はその後継的な位置づけとしてデザインと静音性を進化させたモデルです。
発売時期はEE-DF50がやや古く、FA50が新しい世代。基本構造は似ていますが、細部の改良により操作感や使い勝手が向上しています。
ブランド・シリーズの位置づけ
EE-FA50とEE-DF50は、象印が長年展開しているスチーム式加湿器シリーズの一部で、いずれも“清潔・簡単・安心”をテーマに設計されています。
EE-DF50は「スタンダードライン」、EE-FA50は「スタイリッシュ・静音性強化ライン」に位置づけられ、用途や設置場所によって選び分けられる構成です。
FA50はデザイン性を重視したモデルで、寝室やオフィスなどに置いても違和感のない見た目に仕上がっています。
基本スペック（加湿方式・適用面積など）
両機種ともスチーム式加湿器で、加湿量は最大480 mL/h。加湿範囲は木造和室で約8畳、プレハブ洋室で約13畳となっています。
タンク容量4.0 Lにより、強運転で約8時間の連続加湿が可能。
また、蒸気の温度を自動でコントロールする仕組みがあり、やけどや過熱を防ぐ設計も共通です。
どちらもフィルターを使わない構造で、手入れが簡単なのが魅力です。
発売時期・導入背景
EE-DF50は象印が2019年前後に発売したモデルで、家庭用スチーム式加湿器の定番として人気を博しました。
その後、ユーザーの「デザインをもっと洗練してほしい」「静音性を高めてほしい」という声を受けて登場したのがEE-FA50です。
FA50は2021年頃から販売され、外観の改良に加えて細かな音対策や操作パネルの改良などが施されています。
つまり、EE-FA50はEE-DF50の進化系にあたるモデルといえるでしょう。
共通仕様：FA50とDF50で同じポイント
EE-FA50とEE-DF50は見た目こそ異なりますが、加湿性能や基本構造は非常に似ています。
どちらもスチーム式でフィルター不要、タンク容量4.0 L、加湿能力480 mL/h、そして安全性を重視した設計を共有しています。
加湿量・加湿時間・お手入れのしやすさといった“使い心地の根幹部分”は共通であり、どちらを選んでも快適な加湿が期待できます。
加湿方式・タンク容量・加湿能力
2機種とも「沸騰式スチーム加湿方式」を採用。
水を一度100℃まで加熱してから放出するため、空気中に雑菌や白い粉（カルキ）が飛びにくく、衛生的な加湿が可能です。
最大加湿量は480 mL/hで、8時間程度の連続加湿ができるため、就寝時から朝まで快適な湿度を維持できます。
タンク容量4.0 Lは家庭用として十分なサイズで、給水の頻度を減らせるのも魅力です。
適用床面積の目安
木造和室で約8畳、プレハブ洋室で約13畳に対応しており、リビング・寝室・子ども部屋など幅広く活用できます。
設置場所を選ばず、家庭内の主要な空間をほぼカバーできる性能を備えています。
また、加湿の立ち上がりが早く、乾燥した空間を短時間で潤す点もスチーム式ならではの強みです。
安全機能・メンテナンス設計（フィルター不要・湯もれ防止など）
象印のスチーム式加湿器は安全機能が非常に充実しています。
転倒時の湯もれ防止構造、チャイルドロック、空焚き防止など、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
また、フィルターを使用しないため、定期的なフィルター交換や清掃の手間が不要。
タンクや内部はクエン酸洗浄で簡単にケアできるようになっており、衛生的な状態を保ちやすい設計です。
主な違い：FA50とDF50の差異
EE-FA50とEE-DF50は、基本性能が同等ながらも、操作性や静音性、デザインなどに明確な違いがあります。
特にEE-FA50は静音性と操作性を改良し、より現代的で洗練された印象を与えるモデルとして設計されています。
一方でEE-DF50は、シンプルな操作と安定した性能を保ちながら価格を抑えた“実用重視モデル”。
ここでは、実際に使用感に関わるポイントを比較して詳しく見ていきましょう。
操作パネル・デザイン（タッチ式 vs ボタン式）
EE-FA50では操作パネルがタッチ式に進化しており、指先で軽く触れるだけで運転モードを切り替えられます。
これによりボタンの隙間にホコリや水滴が入りにくく、見た目もスタイリッシュです。
一方のEE-DF50は従来の押しボタン式。手袋をしているときでも確実に押せる点はメリットですが、ややレトロな印象もあります。
デザイン面ではFA50がモダンな丸みを帯びたフォルムを採用しており、インテリア性が高いのが特徴です。
静音性能・使用時の快適性（寝室利用など）
FA50は運転音をより低減しており、就寝中や仕事中にも気になりにくい静音設計が施されています。
特に「しずかモード」使用時は動作音が図書館レベルに抑えられ、ファンの回転音や水の沸騰音も軽減されています。
一方でDF50は標準的な静音性を備えており、リビングやダイニングなどの環境であれば問題なく使えますが、静寂を求める寝室ではFA50がより快適です。
音に敏感な方や赤ちゃんのいる家庭ではFA50の優位性が際立ちます。
本体サイズ・質量・設置性
EE-FA50は高さ約315mm・幅約240mm・奥行き約260mmで、重量は約2.7kg。
EE-DF50は高さ約325mm・幅約240mm・奥行き約265mm・重量約2.8kgと、ほぼ同等ながら若干の差があります。
FA50の方がややコンパクトで軽く、持ち運びや設置のしやすさに優れています。
棚の上やベッドサイドなど限られたスペースに置く場合は、FA50のほうが取り回しやすいといえるでしょう。
価格・コストパフォーマンスの比較
価格面ではEE-DF50のほうが1万円前後安価に販売されているケースが多く、コスパを重視するなら魅力的です。
FA50は静音性やデザインなど付加価値を求める層に向けたモデルで、やや高価ながら満足度の高い仕様。
初期費用を抑えるか、長期的な快適性を重視するかで選び方が変わります。
いずれもランニングコストはほぼ同じで、消費電力やメンテナンスコストに大きな差はありません。
使い分けポイント：目的別どちらを選ぶか
EE-FA50とEE-DF50は、どちらも性能的には十分ですが、用途や環境によって最適なモデルが異なります。
ここでは、「静音性を重視するか」「操作のわかりやすさを重視するか」「コストを抑えたいか」という観点から、選び方の目安を紹介します。
寝室や静音重視で使いたい人向け：FA50の魅力
EE-FA50は静音設計が最大の魅力です。
夜間でも音が気にならず、ベッドサイドに置いても快適に使用できます。
また、タッチパネル式の操作は暗い部屋でも軽く触れるだけで反応し、スマートな使い心地を実現。
デザインも上質で、寝室のインテリアになじむ落ち着いたカラーリングが特徴です。
静かさやデザイン性を求める人にはFA50が最適です。
リビングや家族みんなで使いたい・操作をシンプルにしたい人向け：DF50の魅力
EE-DF50は押しボタン式のため、子どもから高齢者まで直感的に操作できます。
また、価格が手頃でコスパが良く、複数台設置を検討している家庭にもおすすめ。
基本性能がしっかりしているため、リビングやダイニングなどのメイン空間に置いても十分な加湿効果を発揮します。
「とにかく手軽に使いたい」「操作はシンプルがいい」という人にはDF50が向いています。
“この部分”は気にしなくてOKというチェックリスト
EE-FA50とEE-DF50の加湿性能・タンク容量・安全機能・電気代は同等なので、これらの点で迷う必要はありません。
どちらを選んでも加湿力に差はなく、清潔で安心して使えます。
したがって選択のポイントは、「静音性」と「デザイン」か「価格」と「操作性」のどちらを優先するかに絞られます。
自分の生活スタイルに合わせて、最も快適なモデルを選ぶことが大切です。
まとめ
「EE-FA50」と「EE-DF50」、どちらを選んでも「清潔な蒸気によるスチーム式」「フィルター不要でお手入れ簡単」「4.0 L大容量タンク」「適用床面積木造和室～8畳・洋室～13畳」といった加湿性能・基本仕様は共に高水準であり、安心して選べるモデルです。
その上で選ぶべき違いは、操作性・デザイン・静音性・価格といった“使い勝手の部分”。寝室などで静かに、スタイリッシュに使いたいなら「FA50」が有利ですし、価格を抑えて家族みんなが使いやすい操作感を重視するなら「DF50」が合理的です。
結局のところ、「どこを重視するか」が選び方のカギ。用途・予算・設置スペース・操作の好みなどを整理し、自分の暮らしにフィットする方を選んでください。
この冬、快適な加湿環境で過ごすための一台として、後悔のない選択を。
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