冬の乾燥対策として人気の加湿器、UHM‑280S と UHM‑280B。
部屋の広さ、使い勝手、機能性…どれを選べば良いのか迷っていませんか。
本記事では両モデルの仕様・機能・設置適用範囲を丁寧に比較し、利用シーンに応じたおすすめも紹介します。
購入前に知っておきたい違いや注意点を、わかりやすく整理しました。
製品概要と基本仕様
UHM-280S と UHM-280B は、アイリスオーヤマの超音波式加湿器シリーズの中でも人気の高い「280」シリーズに属するモデルです。
どちらもコンパクトながらしっかり加湿できる点が特徴で、電気代も抑えられることから、家庭用の寝室・リビング・子ども部屋など幅広い用途に対応します。
両機種とも最大加湿量は約280ml/hと同等ですが、デザインやタンク容量、付加機能に差があります。ここではまず、それぞれのモデルについて詳しく見ていきましょう。
UHM-280S の特徴・仕様
UHM-280S は、しずく型のフォルムが印象的なモデルで、インテリア性を重視したデザインが特徴です。
タンク容量は約2.8L、加湿量は約280ml/hで、8畳前後の部屋に対応します。
アロマトレーが搭載されており、専用のアロマオイルを使用すれば香りを楽しみながら加湿できる点も人気の理由です。
さらに、LEDライトによるやさしい光を放つ仕様で、リラックス効果を演出します。
連続運転時間は約10時間と長めで、寝室など長時間の使用にも向いています。
UHM-280B の特徴・仕様
UHM-280B は、ベーシックな円筒形デザインを採用したスタンダードモデルです。
タンク容量は約3.0Lとわずかに大きく、最大加湿量は同じ280ml/h。木造和室4.5畳・プレハブ洋室7.5畳に対応しています。
加湿モードはシンプルで操作しやすく、ワンタッチで切り替えできる仕様です。
抗菌カートリッジを装着することで、水のぬめりや雑菌の繁殖を抑えられる点も魅力です。
デザインは機能性を優先したシンプルな外観で、価格も比較的リーズナブルです。
両機種の比較ポイント
UHM-280SとUHM-280Bの大きな違いは、主にタンク容量・付加機能・デザイン性にあります。
Sモデルは2.8LタンクでLEDライトとアロマ対応を備え、視覚的にも楽しめる仕様。
Bモデルは3.0Lタンクと抗菌カートリッジ対応で、衛生的に長く使える実用性を重視しています。
また、対応畳数もSモデルは約8畳前後、Bモデルは約7.5畳とほぼ同等ですが、静音性と長時間運転ではSが優れています。
どちらも電気代が安く、1時間あたりわずか数円程度で運転可能。
省エネ性能も十分に高いため、使用頻度の高い季節でも安心して使えます。
加湿性能（加湿量・タンク容量・適用床面積）
加湿量はいずれも約280ml/hと同等ですが、タンク容量にやや差があります。
UHM-280S は2.8L、UHM-280B は3.0Lで、Bのほうが若干多くの水を貯められます。
しかし、連続使用時間や対応畳数ではSモデルの方が広め（8畳前後）に対応しており、加湿効率の点でバランスが取れています。
また、Sモデルはアロマ対応により、加湿と同時に香りを楽しみたい層に人気です。
消費電力・運転時間
両機種とも超音波式のため消費電力は非常に低く、強運転時でも約25W前後です。
電気代の目安は1日8時間使用してもわずか数円程度。
UHM-280S の連続運転時間は約10時間、UHM-280B は約9時間前後となっています。
長時間運転を重視するならSモデル、シンプルで短時間使用を想定するならBモデルがおすすめです。
デザイン・サイズ・重量・操作性
UHM-280S は丸みを帯びた「しずく型」で、LEDライトを搭載し、インテリア性を重視するユーザーに向いています。
UHM-280B は直線的な円筒フォルムで、ホワイトやブラックなど落ち着いたカラー展開が特徴です。
操作性ではBモデルの方がボタン配置がわかりやすく、誰でも直感的に扱える点が評価されています。
サイズもほぼ同等ですが、Sの方がやや高さがあり、存在感のあるデザインとなっています。
抗菌・付加機能（アロマ・LEDなど）
この項目では、両モデルの付加価値に明確な違いが見られます。
UHM-280S はアロマトレー搭載＋LEDライト付きで、加湿＋癒しの空間を作ることが可能。
一方のUHM-280B は抗菌カートリッジ対応で、衛生面を重視した仕様です。
家族で使用する場合や小さな子供がいる家庭では、Bモデルの抗菌機能を選ぶ方も多いです。
発売時期・バリエーション・在庫状況
UHM-280B は2018年前後に登場した旧モデルで、一部の販売店では生産終了・在庫限りとなっています。
UHM-280S はそれを引き継ぐ後継機の位置づけで、より静音性やデザイン性を重視した改良型です。
カラー展開もSの方が豊富で、ホワイト・ピンク・グリーンなど部屋の雰囲気に合わせて選べます。
Amazon・楽天市場・家電量販店などではSモデルが主流販売となっています。
どちらを選ぶべきか？利用シーン別おすすめ
広めの寝室で使用するなら、UHM-280Sが最適です。
LEDライトやアロマ機能によって、加湿とともにリラックス空間を演出できるため、就寝時に最適な環境を整えます。
逆に、デスク横や子ども部屋など狭い空間では、抗菌カートリッジに対応するUHM-280Bが扱いやすくおすすめです。
Bモデルは水の衛生面にも配慮されており、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。
価格もBモデルの方が抑えられているため、コスパ重視派に向いています。
一方、Sモデルはデザイン性・静音性・香りの演出を求めるユーザーに向いています。
8畳前後／寝室向けなら
8畳前後の部屋や寝室に設置するなら、UHM-280S の方が向いています。
理由は、加湿量とデザイン性のバランスに優れ、静音性も高いためです。
特に夜間に使用する際は、LEDライトの柔らかな光が間接照明としても機能し、リラックス空間を演出します。
また、アロマ対応機能を使えば、加湿と同時に好きな香りを楽しむことができるため、寝室用加湿器として非常に人気があります。
長時間の連続運転にも対応しており、就寝時の「朝まで加湿」にも十分な性能です。
4〜5畳／子供部屋やデスク横なら
コンパクトなスペースで使うなら、UHM-280B がおすすめです。
円筒形のスリムなデザインで、デスク横や棚の上などにも設置しやすく、省スペース性に優れています。
また、抗菌カートリッジに対応しており、水の衛生管理がしやすいのも魅力です。
子供部屋やワークスペースでは「静かで、清潔で、手入れが簡単」なモデルが求められるため、UHM-280B はそのニーズに合致します。
短時間の使用や個人スペースでの利用に最適です。
コスト重視／機能重視の選び方
コストを最優先にするなら、UHM-280B の方がやや安価で手に入りやすい傾向があります。
一方、機能性やデザイン性を重視する場合は、UHM-280S の方が満足度は高いでしょう。
Sモデルはアロマ・LEDなどの付加価値があり、全体として“癒し”を重視する方向けです。
Bモデルは抗菌性能や手軽さを求めるユーザー向けで、メンテナンス性の高さが評価されています。
「少しでもおしゃれで快適に使いたい」ならSを、「手頃に加湿できれば十分」ならBを選ぶのが最適です。
購入時の注意点・メンテナンス・トラブル対策
UHM-280シリーズを長く使うには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
どちらのモデルも超音波式のため、タンク内や吹き出し口に水垢が付着しやすく、週1〜2回の清掃がおすすめです。
Bモデルは抗菌カートリッジを交換することで清潔さを維持でき、Sモデルは水を頻繁に入れ替えることで同様の効果が得られます。
また、UHM-280Bは旧モデルのため、一部では生産終了になっている点に注意が必要です。
保証期間内であれば修理・交換対応も受けられるため、購入前に販売店のサポート情報を確認しておくと安心です。
給水・清掃のしやすさ
UHM-280S・UHM-280B ともに上部タンク式ではないため、給水の際はタンクを取り外す必要があります。
しかし、タンクが比較的軽量なため、女性でも片手で持ち運べる設計です。
内部の清掃は週に1〜2回が目安で、水垢やカビの発生を防ぐためにはクエン酸などの洗浄剤を使用すると効果的です。
また、超音波式のためフィルター詰まりやミスト吹き出し口の汚れには注意が必要です。
抗菌機能の確認・カートリッジ交換
UHM-280B は抗菌カートリッジ対応モデルで、使用環境によっては定期的な交換が推奨されています。
水道水の地域差により、ミネラル分が多いと白い粉（カルシウム成分）が発生することがあり、その際はカートリッジ交換や水の種類を見直すと改善します。
UHM-280S には抗菌カートリッジ機能が標準では搭載されていないため、水の入れ替え頻度を高めることで衛生的に保つことが重要です。
いずれのモデルも、使用しない期間は完全に乾燥させて保管することで、カビや異臭の発生を防げます。
代理店保証・生産終了モデルかどうか
UHM-280B は旧モデルのため、一部店舗では「在庫限り」や「生産終了」と表記されています。
そのため、保証対応や部品供給を重視する場合は、現行流通している UHM-280S を選ぶ方が安心です。
ただし、Bモデルもアイリスオーヤマ公式ルートで購入すれば、保証期間内であれば修理・交換に対応してもらえます。
購入時は販売ページの保証条件・在庫表示を確認することをおすすめします。
まとめ
UHM-280S と UHM-280B、同じ「280」シリーズながら微妙に仕様が異なります。
UHM-280B はタンク容量約 3.0 L、加湿量「強」で 280 ml／h、適用床面積が木造和室4.5畳・プレハブ洋室7.5畳となっています。
一方で UHM-280S はタンク容量約2.8 L、加湿量同じく約280 ml／h、適用床面積が8畳前後とされ、「しずく型・アロマ対応」などデザイン・付加機能に特徴があります。
利用シーンや部屋の広さ、デザインや操作感を基に選べば、「寝室や8畳ほどの部屋なら S モデル」「4〜5畳程度やコンパクトに抑えたいなら B モデル」が一つの目安です。
購入後も給水・清掃・抗菌カートリッジなどメンテナンスを怠ると性能低下や衛生リスクがありますので、取扱説明書に従い定期的な手入れをおすすめします。
仕様を比較し、自分の部屋・用途・予算に合ったモデルを選びましょう。
