東芝のコードレススチームアイロン「TA-FDX670」と「TA-FDX770」は、どちらも美ラクルLa・Cooシリーズに属する人気モデルです。
一見すると似ている2つのモデルですが、実際には性能や機能、使いやすさ、価格帯などにいくつかの違いがあります。
この記事では、TA-FDX670とTA-FDX770のスペックや機能を徹底比較し、それぞれの特徴やメリットを詳しく解説します。
また、口コミや評判をもとに、どちらのモデルがどんな人におすすめなのかも紹介。
購入を検討している方にとって、どちらが自分に合った1台なのかを見極めるための参考になる内容です。
TA-FDX670とTA-FDX770の基本スペック比較
TA-FDX670とTA-FDX770は、東芝のコードレススチームアイロン「La・Coo（美ラクル）」シリーズに属するモデルです。
両者は2024年末に発売された最新世代の製品で、共にシルバーセラミックコートのかけ面を採用し、軽量ボディで扱いやすい設計となっています。
共通点としては、3段階の温度調整、コードレス設計、ハンガーショット対応など、基本的な機能が揃っていることが挙げられます。
一方、FDX770は上位モデルとして、スチーム量や立ち上がり時間、オートオフ機能などが強化されており、より快適で効率的なアイロンがけを実現しています。
それに対してFDX670は、必要十分な機能を持ちながら価格を抑えたコスパモデルとして人気を集めています。
発売時期とシリーズの位置づけの違い
TA-FDX670とTA-FDX770はいずれも2024年11月に登場したモデルで、同シリーズの兄弟機という位置づけです。
東芝では、FDX770を「ハイスペックモデル」、FDX670を「スタンダードモデル」として展開しており、どちらも家庭用として十分な性能を持っています。
発売時期は同一ながら、770は上位モデルとして細かな使い勝手が改良されており、よりスムーズな操作性を重視した設計です。
そのため、アイロンがけを頻繁に行うユーザーや仕上がりを重視する方にはFDX770が向いています。
一方で、週末の衣類ケア程度であれば、FDX670でも十分満足できる性能を備えています。
デザインやサイズ・重量の比較
両モデルはデザインテイストが非常に似ていますが、細部において若干の違いがあります。
TA-FDX670はややシンプルな外観で、マット調のカラーリングが特徴です。
一方、TA-FDX770はより高級感のあるツヤ仕上げで、インテリアになじむデザインとなっています。
本体重量はどちらも約0.95kgと軽量で、長時間の使用でも手が疲れにくい仕様です。
サイズもほぼ同等で、収納時にはコンパクトに収まります。
見た目の印象で選ぶなら、770はデザイン性を重視したユーザーにおすすめです。
かけ面素材と滑りやすさの違い
TA-FDX670・770ともに「シルバーセラミックコート」を採用しており、衣類への滑りが非常にスムーズです。
ただし、FDX770のかけ面は改良版のコーティング仕様となっており、熱伝導性と滑りやすさが若干向上しています。
特に厚手の衣類やデリケート素材を扱う際、かけ面の均一な熱伝導がシワ取り効果に差を生みます。
FDX670も十分な性能を持ちますが、仕上がりの美しさにこだわる方にはFDX770の方が適しています。
また、かけ面の汚れにくさや耐久性も770のほうがやや上とされています。
機能面の違いを徹底比較
TA-FDX670とFDX770の最大の違いは、スチーム性能と立ち上がりの速さにあります。
FDX770は高温設定で約80秒という高速立ち上がりを実現し、すぐにスチームが使える点が特徴です。
また、スチーム量の切り替え機能を備え、「多（約13g/分）」と「少（約5g/分）」を用途に応じて調整できます。
一方のFDX670は、明確なスチーム量設定こそ非公開ですが、基本的なスチーム力は十分で、衣類のしわをしっかり伸ばせます。
両モデルともに「吊るしてショット」に対応しており、ハンガーにかけたままのスチームが可能です。
しかし、パワー重視ならFDX770が一歩上といえるでしょう。
スチーム量と噴出方式の違い
FDX770はスチーム噴出量の調整が可能で、「多・少」2モードを搭載しています。
これにより、厚手のデニムから薄手のブラウスまで、素材に応じたスチーム量を使い分けられます。
一方、FDX670は自動制御による一定スチーム方式のため、細かな調整はできませんが、シンプルな操作性が魅力です。
また、FDX770は噴出口の数も多く、蒸気が均一に広がりやすい構造になっています。
結果として、スチームのムラが少なく、仕上がりの美しさに差が出る傾向があります。
立ち上がり時間と温度調整機能の差
FDX770は高温設定時で約80秒という速さでスチームが使えるようになります。
これは朝の忙しい時間帯などに大きなメリットです。
FDX670も決して遅いわけではありませんが、立ち上がり時間はやや長めで、スチーム安定までの時間差がわずかにあります。
温度設定はどちらも3段階のマイコン制御を採用しており、布地に合わせた温度管理がしやすい設計です。
ただし、770の方が温度安定性が高く、長時間使用時も一定の温度を保ちやすい特徴があります。
ハンガーショットやスチーム持続時間の比較
両モデルともハンガーショット機能を搭載しており、吊るした衣類へのスチームが可能です。
ただし、FDX770はスチーム圧力がやや強く、噴出範囲も広いため、より効率的にシワを伸ばせます。
また、FDX770のスチーム持続時間は約3分で、連続使用でも安定した蒸気量を維持できます。
FDX670も同程度の持続性能を備えていますが、安定性の点ではFDX770に一日の長があります。
立ち上がりの速さとスチームの持続力を重視するなら、FDX770が最適な選択といえるでしょう。
使いやすさ・安全性・メンテナンス性の違い
TA-FDX670とTA-FDX770はいずれも使いやすさを重視した設計が特徴ですが、安全性やお手入れ面では細かな差があります。
どちらもコードレス構造のため、アイロン台の上で動かしやすく、給電台へのセットもスムーズです。
ただし、FDX770は上位モデルとして自動オフ機能を搭載しており、一定時間操作がない場合に自動的に電源が切れる安心設計です。
また、握りやすいグリップ形状や滑り止め加工など、長時間使用時の疲れにくさも考慮されています。
FDX670はシンプルな構造ゆえに軽く、扱いやすさを優先する人に向いています。
どちらも安全性は十分確保されていますが、頻繁に使う人や家族で共有する場合は、FDX770の方が安心感が高いでしょう。
給水タンクの容量と着脱のしやすさ
両モデルともカセット式の給水タンクを採用しており、取り外しやすく、水の補給もスムーズです。
タンク容量は約160mLと十分で、通常のシャツ数枚分を一度の給水でアイロンがけできます。
FDX770はタンクの着脱部分が改良されており、水漏れ防止構造が強化されています。
また、注水口が広く、蛇口からの給水がしやすい設計になっています。
一方、FDX670は基本的な構造ながらも軽く扱いやすく、初心者でも簡単に水を補充できます。
頻繁にアイロンを使用する家庭では、メンテナンス性の高いFDX770が便利です。
自動オフ機能や安全設計の違い
FDX770には一定時間操作がないと自動で電源が切れる「自動オフ機能」が搭載されています。
これにより、うっかり電源を切り忘れても安心です。
また、温度制御センサーによる過熱防止機能もあり、安全性の面でより高い水準を備えています。
FDX670は基本的な温度調整機能のみ搭載で、自動オフ機能は省かれていますが、構造がシンプルな分だけ操作に迷うことが少なく、扱いやすいという利点があります。
家族やシニア層が使用する場合、安全機能が充実したFDX770の方がより安心です。
お手入れのしやすさ・カルキ対策の有無
スチームアイロンは内部に水を使用するため、カルキの蓄積や目詰まりが発生しやすい家電です。
TA-FDX670・FDX770の両方とも「アクアクリーンユニット」を採用しており、蒸気孔の詰まりを抑える構造となっています。
ただし、FDX770ではこのユニットが改良され、より高い防カルキ性能を実現しています。
さらに、かけ面の汚れを防ぐセラミックコートの耐久性も向上しており、長期的な使用でも美しい状態を維持しやすいです。
日々のお手入れを簡単に済ませたい人には、FDX770がよりおすすめです。
価格とコストパフォーマンスの比較
価格面では、TA-FDX670が約9,000円前後、FDX770が約12,000円〜14,000円前後で販売されており、おおむね3,000〜5,000円の差があります。
FDX670は必要十分な機能を備えたエントリーモデルとして人気で、初めてスチームアイロンを購入する人にも手が届きやすい価格設定です。
一方、FDX770は上位モデルならではの機能性と使いやすさを備えており、価格差以上の満足度を得られる点が魅力です。
また、消費電力や維持コストは両者ほぼ同等で、ランニングコスト面での差はほとんどありません。
頻繁に使用するなら耐久性の高いFDX770、使用頻度が少ないならコスパの良いFDX670という選び方が適しています。
実売価格の違いと購入しやすさ
市場価格を比較すると、FDX670は9,000円前後、FDX770は12,000円以上で販売されています。
特に家電量販店や通販サイトでは、FDX670がセール対象になることも多く、価格の面で魅力的です。
ただし、FDX770は新機能や改良点が多く、発売直後でも人気が高いため、値下がりしにくい傾向にあります。
その分、長く使える信頼性と快適さを重視するユーザーに選ばれています。
コストを優先するか、快適さを優先するかが購入判断のポイントです。
コスパ重視ならどちらを選ぶべきか
コスパを重視するなら、TA-FDX670が最もバランスの良い選択です。
価格が安いにもかかわらず、基本性能やスチーム機能はしっかりしており、日常使いには十分です。
ただし、毎日のように使う場合や高温スチームを頻繁に使用するなら、FDX770の方がストレスなく使えるでしょう。
770は立ち上がりの速さやスチーム量の多さなど、使い勝手の面で上回っています。
結果として、価格差を考えても長期的に見ればFDX770の方がコスパが良いという意見も多いです。
口コミ・評判から見る満足度の違い
口コミを比較すると、どちらのモデルも高評価が多いですが、特徴的な意見に違いがあります。
TA-FDX670は「軽くて使いやすい」「価格の割に機能が良い」といった意見が多く、コスパ評価が高いです。
一方、TA-FDX770は「スチームの出方がパワフル」「立ち上がりが早くて便利」といった性能面の評価が目立ちます。
また、両者に共通して「かけ面の滑りが良い」「セラミックコートが優秀」という口コミも見られます。
ユーザー層で見ると、FDX670はライトユーザー、FDX770はヘビーユーザーに人気がある傾向です。
TA-FDX670の良い口コミ・悪い口コミ
良い口コミとしては、「軽くて疲れない」「必要な機能がそろっていてコスパが良い」「衣類がしっかり伸びる」といった声が多く寄せられています。
特に初心者や一人暮らしのユーザーからの支持が高く、操作が簡単という意見が目立ちます。
一方で、悪い口コミには「スチーム量がもう少し欲しい」「立ち上がりが少し遅い」といった指摘があります。
それでも、価格を考慮すれば満足度は高く、基本性能に不満を感じる人は少ないモデルです。
TA-FDX770の良い口コミ・悪い口コミ
FDX770は「スチームが強くて時短になる」「すぐ使えるのが便利」「仕上がりがきれい」と高評価が多いモデルです。
スチーム量の多さや温度の安定性を評価する声が多く、衣類の質感を重視するユーザーに好評です。
一方で、「価格が少し高い」「重心のバランスに慣れが必要」といった意見も一部に見られます。
総じて、使い勝手と仕上がり重視のユーザーに向いたモデルといえるでしょう。
ユーザー評価から見た総合的な傾向
総合的に見ると、TA-FDX670はコスパ重視層、TA-FDX770は性能重視層に支持されています。
価格差以上に性能差を感じるという声もあり、特にFDX770のスチームパワーと温度安定性は高評価です。
一方、FDX670も「軽くて使いやすい」「必要十分な機能」という点で高い満足度を得ています。
両者とも評価が高く、用途や予算に応じて選ぶ価値のあるモデルです。
TA-FDX670とTA-FDX770はどちらがおすすめか？
結論から言うと、「頻繁に使う人」「仕上がりを重視する人」にはTA-FDX770、「コスパ重視でシンプルに使いたい人」にはTA-FDX670がおすすめです。
FDX770はスチーム性能や安全機能が充実しており、家族で共有して使う場合にも最適です。
一方、FDX670は軽量で操作が簡単なため、一人暮らしや初心者に向いています。
いずれも東芝ならではの品質と安定した温度制御を備えており、使い勝手に大きな不満はありません。
最終的には、使用頻度と求める快適さで選ぶのがベストです。
高機能を求める人におすすめのモデル
高機能を求めるなら、TA-FDX770が最適です。
スチーム量の調整機能、立ち上がりの速さ、自動オフ機能など、上位機ならではの快適さが詰まっています。
また、かけ面の滑りや温度安定性も優れており、毎日のアイロンがけが短時間で完了します。
特に家族全員の衣類を一度に仕上げたい場合や、厚手の素材を扱う人におすすめのモデルです。
コスパ重視の人におすすめのモデル
コストパフォーマンスを重視するならTA-FDX670が最もおすすめです。
シンプルな設計で使いやすく、基本機能はしっかり押さえられています。
価格も手頃で、初めてコードレスアイロンを購入する人にもぴったりです。
日常的なシャツやスラックスのアイロンがけ程度であれば、FDX670でも十分な性能を発揮します。
使い方・目的別の選び方まとめ
頻繁に使うならFDX770、たまに使うならFDX670という選び方がわかりやすい基準です。
仕上がりの質や快適さを重視するならFDX770を、コスパや軽さを重視するならFDX670を選ぶと満足度が高いでしょう。
どちらのモデルも、東芝らしい高品質設計で長く使える安心感があります。
まとめ
TA-FDX670とTA-FDX770は、同じシリーズ内でも性能や機能に細かな違いがあります。
FDX770は上位モデルとして、スチーム量の切り替え機能や立ち上がり時間の短縮、自動オフ機能などが充実しており、より快適に使いたい人に向いています。
一方、FDX670は基本機能をしっかり押さえたうえで、価格が抑えられているため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにおすすめです。
どちらを選んでも東芝らしい高品質な仕上がりが期待できるため、使用頻度や用途に合わせて選ぶことがポイントです。
