家族の増加や冷凍・野菜保存ニーズの高まりを受け、冷蔵庫選びはサイズ・機能・省エネ性能といった複数の視点から行う必要があります。
その中で、三菱電機 MR‑WZ55Mと三菱電機 MR‑WZ55Kは同シリーズ「WZ」547 L・幅65 cm・6ドアという大容量モデルとして注目されていますが、実は“どのような違いがあるか”を明確に知ることで、自分の生活スタイルに合った選択ができます。
本記事では、両モデルの共通仕様を把握した上で、「新機能」「省エネ」「カラー・価格」という3つの主要な違いを丁寧に比較。
さらに、用途別におすすめの選び方や購入前チェックポイントも解説します。冷蔵庫を買い替え・新規導入検討中の方、ぜひ最後までご覧ください。
モデル概要：MR-WZ55M／MR-WZ55Kの基本仕様
三菱電機のWZシリーズは、ファミリー層を中心に人気の高い大容量冷蔵庫です。
MR-WZ55MとMR-WZ55Kはいずれも547 Lの容量、幅65 cmの本体サイズ、フレンチドアの6ドア構成を採用しており、共通の設計思想で作られています。
両モデルとも「全室独立おまかせA.I.」を搭載し、各室の温度や湿度を自動で最適化。冷蔵・冷凍・野菜室すべてを独立制御することで、食材の保存状態を長くキープできるのが特徴です。
また、「切れちゃう瞬冷凍A.I.」「ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.」など、冷凍機能にもAI制御が生かされており、解凍せずに調理可能な食材管理を実現しています。
MR-WZ55Mは2025年モデル、MR-WZ55Kは2024年モデルとして登場し、外観・構造はほぼ共通ながら、一部の機能・カラーラインナップで違いが見られます。
シリーズ共通スペックと設計の特徴
両モデルに共通する最大の特徴は、庫内容量547 Lという余裕の収納力と、幅65 cmという省スペース設計の両立です。
ドアを開けると、冷蔵室内は「中だけひろびろ」構造で、棚の奥行きを確保しながらも高さのある容器や鍋をそのまま収納できます。
また、AIが庫内温度を検知し、使用頻度や開閉回数に応じて自動制御を行うため、電力消費を抑えながら最適な保存状態を維持します。
さらに、冷凍室や野菜室の引き出しには「ダブルトルネード冷却」を採用し、冷気をムラなく循環させる設計となっています。
共通機能が非常に多く、シリーズとして完成度の高い仕様がベースになっています。
MR-WZ55K（2024年モデル）の位置づけ
MR-WZ55Kは2024年に発売されたモデルで、WZシリーズの完成形とされていたモデルの一つです。
冷凍・冷蔵・野菜室のそれぞれにAIを搭載した「全室独立おまかせA.I.」や、冷凍機能の「切れちゃう瞬冷凍A.I.」など、三菱独自の先進技術を備えています。
省エネ性能も高く、年間消費電力量は約260 kWh前後（メーカー公表値）。また、落ち着いたカラー展開と高級感あるガラス面デザインにより、キッチンインテリアにも調和します。
後継機の登場によって型落ち扱いになりましたが、基本性能に大きな差はなく、コストを重視するユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢です。
MR-WZ55M（2025年モデル）のアップグレードポイント
MR-WZ55MはMR-WZ55Kの後継として2025年1月に登場した最新モデルです。
最大の進化点は「できちゃうV冷凍」機能の追加。野菜を生のまま冷凍し、使うときに手でほぐしてそのまま調理できるようになりました。これにより、作り置きや時短調理をよりスムーズに行えるようになっています。
また、冷却効率を見直すことで消費電力量もさらに低下。省エネ性能がわずかに向上し、環境にも配慮した仕様となっています。
デザイン面では新カラー「クリスタルミラー」を追加し、より洗練された印象を与えています。新機能とデザイン性を両立させた進化モデルといえるでしょう。
主な違いを比較
MR-WZ55MとMR-WZ55Kは基本構造こそ共通ですが、実際に比較してみるといくつかのポイントで違いが見えてきます。
機能面・省エネ性能・価格・カラーといった観点から、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
冷凍・野菜室機能（「できちゃうV冷凍」など）
MR-WZ55Mにのみ搭載された「できちゃうV冷凍」は、冷凍野菜の使い勝手を大幅に改善した新機能です。
これまでの「切れちゃう瞬冷凍A.I.」では肉や魚の解凍に強みがありましたが、新機能では野菜や惣菜もほぐして使える点が大きな進化。
特に作り置きや離乳食、調理時短を重視する家庭では、この機能が日常の利便性に直結します。
一方のMR-WZ55Kは、瞬冷凍機能を中心とした冷凍性能に優れており、肉・魚の保存が中心の家庭には十分な実力を持っています。
省エネ性能・年間消費電力量の違い
MR-WZ55Mは、冷却効率の見直しにより年間消費電力量がMR-WZ55Kよりも数kWh低減されています。
数値上の差は小さいものの、最新AI制御アルゴリズムの導入により、開閉回数や使用頻度に応じたきめ細かな運転が可能になりました。
長期的に見れば電気代の節約にもつながり、エコ志向のユーザーには魅力的なポイントです。
なお、いずれのモデルも静音設計で、運転音は約15 dB前後と非常に静かです。
カラーバリエーションとインテリア適合性
MR-WZ55Mでは新色の「クリスタルミラー」を採用し、より高級感のある外観を実現しました。
ガラス面の光沢感が増し、モダンキッチンにも自然に溶け込みます。
MR-WZ55Kは「グレインブラウン」「グレイングレージュ」など、落ち着いたトーンが中心。ナチュラルインテリアに合わせやすいカラー展開となっています。
デザインを重視する場合はMR-WZ55M、価格を優先するならMR-WZ55Kといった住環境に応じた選択が適しています。
価格差・コストパフォーマンスの観点から
価格面では、MR-WZ55Mが発売直後の最新モデルであるため、実売価格はおおよそ22万円前後で推移しています。
一方、MR-WZ55Kは2024年モデルということもあり、在庫限りの特価やセール対象となるケースが多く、19万円前後で購入できる店舗も見られます。
機能差を考慮すると、価格差は約2〜3万円ほどですが、「できちゃうV冷凍」や省エネ性能の微改善に価値を感じるかどうかが選択の分かれ目です。
冷凍・作り置きを重視しない場合は、MR-WZ55Kでも十分満足できる性能であり、コスパを重視する層から高い支持を得ています。
一方で、調理時短や新機能の恩恵を享受したい家庭では、MR-WZ55Mを選ぶことで長期的な満足度が高まります。
どちらを選ぶか／選び方のポイント
MR-WZ55MとMR-WZ55Kはどちらも高性能ですが、ライフスタイルによっておすすめモデルは異なります。
ここでは用途別に、どちらがより適しているかを解説します。
冷凍・作り置き・野菜保存を重視するならMR-WZ55M
食材の作り置きや下ごしらえを多く行う家庭では、MR-WZ55Mの新機能「できちゃうV冷凍」が非常に役立ちます。
野菜や惣菜を生のまま冷凍しても、使用時に簡単に手でほぐせるため、調理の手間を省きつつ、食材の鮮度を長期間キープできます。
また、省エネ性能も向上しているため、冷蔵庫を長時間稼働させる家庭では年間電気代の節約効果も期待できます。
機能・利便性・デザインの三拍子が揃ったバランス型モデルとしておすすめです。
価格を抑えて基本性能で十分ならMR-WZ55K
一方で、MR-WZ55Kは後継モデルと比較しても基本性能の差が小さく、冷却性能・AI制御・収納力といった主要なポイントではほぼ同等レベルです。
最新機能が不要で、家庭内の使い方が安定している場合には、MR-WZ55Kの方がコストパフォーマンスに優れます。
特に、型落ちモデルのため価格が下がっている今が狙い目。
高機能冷蔵庫を手頃な価格で導入したい層には最適の選択肢といえます。
設置環境・インテリアとの調和を考慮する際の注意点
両モデルとも幅65 cmのスリム設計ながら、高さは約182 cmあるため、設置スペースの確保が重要です。
また、フレンチドア仕様のため、左右の開閉スペースにもゆとりが必要となります。
デザイン面では、MR-WZ55Mの「クリスタルミラー」はモダンなキッチンに映える一方、MR-WZ55Kの「グレインブラウン」や「グレイングレージュ」は木目調の内装にマッチします。
インテリアとの統一感を重視する場合は、カラーの選択が満足度を左右します。
購入前チェック項目
購入の前に確認しておきたいポイントを押さえることで、後悔のない選択が可能です。
特に設置スペースやサポート体制、在庫状況などは、モデルごとに異なることがあります。
設置スペース・奥行・ドア開閉の制限
MR-WZ55M／MR-WZ55Kの本体サイズは幅650 mm・奥行699 mm・高さ1821 mmです。
左右開閉が必要なフレンチドア構造のため、設置箇所の壁や家具との距離には注意が必要です。
また、搬入経路の幅も確保しておくことが大切です。マンションや戸建ての階段を通す際は、搬入業者への事前確認を推奨します。
扉の開閉方向やハンドル位置を考慮し、設置後の使い勝手を想定しておくと安心です。
メンテナンス・アプリ連携・サポート状況
MR-WZシリーズは、庫内の掃除やフィルター清掃がしやすい設計になっています。
野菜室やチルド室は丸ごと取り外しが可能で、水洗いもしやすく衛生的です。
また、三菱電機のスマート家電連携機能を使えば、スマホで運転状態を確認したり、節電モードを切り替えることも可能です（対応機種のみ）。
保証期間やサポート体制も全国対応で、長期使用時の安心感があります。
実売価格・キャンペーン・在庫状況の最新情報
MR-WZ55Mは発売間もないため、在庫は安定しており、大手家電量販店やECサイトでの取り扱いも豊富です。
一方、MR-WZ55Kは在庫限りとなるケースが増えており、セール時期には値下げやポイント還元が大きくなる傾向があります。
キャンペーンやキャッシュバックの対象時期を確認することで、よりお得に購入できる可能性もあります。
価格比較サイトや公式ストアの最新情報をこまめにチェックしておくことをおすすめします。
まとめ
大容量547 L・幅65 cmという仕様を備えた「WZシリーズ」のモデル、MR-WZ55MとMR-WZ55Kは、基本的な構造や冷蔵・冷凍・野菜室の容量においてほぼ同一設計となっており、日常的な収納力や使いやすさという点では共通して高い性能を誇ります。
その上で両者を比較すると、MR-WZ55Mには新たに「できちゃうV冷凍」機能が搭載されており、野菜をまとめて冷凍し手でほぐして調理に使えるという利便性が強化されています。
また、年間消費電力量も若干低く、省エネ性能がわずかに向上しています。
一方で、MR-WZ55Kはその機能差を価格面で反映しており、型落ちモデルとして価格を抑えつつ「基本性能＋多くの先進機能」を備えているため、コスト重視の選択肢として非常に魅力的です。
選び方としては、冷凍保存を頻繁に行い、野菜の使い勝手や時短調理を重視する方にはMR-WZ55Mがおすすめ。
一方、予算を抑えつつ大容量・高機能を求めるならMR-WZ55Kが費用対効果に優れています。
設置環境やインテリアとの調和、最新機能の必要性を含め、ご自身のライフスタイルに合わせた判断をぜひされてみてください。
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