非接触型体温計として人気のあるアイリスオーヤマ DT‑103とアイリスオーヤマ DT‑104。
どちらも“額からピッと測る”タイプの体温計で、子どもや家族がいる家庭にとって便利な一台ですが、使い方やシーンによって「こちらの方が良い」という違いがあります。
本記事では、両モデルの仕様・機能・使い勝手を比較し、どちらが自分の用途に合っているかを明確にします。
サイズや重量、メモリー機能、測定範囲、価格など、細かな違いにまで注目して「失敗しない選び方」もご紹介します。
製品概要:DT-103/DT-104の基本仕様
アイリスオーヤマのDTシリーズは、非接触でおでこにかざすだけで体温を測定できる便利な電子体温計です。
特にDT-103とDT-104は、家庭用から業務用まで幅広いシーンで利用されており、「素早く・衛生的に測定できる」点が評価されています。
両モデルとも赤外線センサーを搭載し、測定時間はわずか1秒ほど。測定結果は大型液晶に表示され、音と光で完了を知らせてくれます。
ここでは、それぞれの特徴と共通点を整理して見ていきましょう。
DT-103とは何か
DT-103は、アイリスオーヤマが販売した非接触体温計の初期モデルにあたります。
おでこにセンサーを向けて約1秒で体温を測れる設計で、測定結果を音と光で知らせるシンプルな操作性が特徴です。
体温モードのほか、物体表面温度モードを搭載しており、ミルクやお風呂のお湯の温度も測定可能。
重量は約90g前後で、家庭向けに使いやすい標準サイズです。
バックライト付き液晶で、暗い場所でも結果を確認しやすい構造になっています。
DT-104とは何か
DT-104は、DT-103の後継モデルとして登場した改良版です。
基本構造は同じですが、軽量化とコストダウンが図られ、よりコンパクトなデザインに。
測定距離や温度精度も最適化され、誤差を抑えるアルゴリズムが採用されています。
また、静音モードやバックライトの明るさ調整といった細かな改良も加えられ、子どもが寝ているときでも安心して使える仕様になっています。
両機種に共通する機能
DT-103とDT-104に共通する最大の特徴は、「非接触で1秒測定」が可能な点です。
どちらも赤外線センサーを使用しているため、肌に触れず衛生的に体温を測定できます。
液晶画面には大きな数字が表示され、測定結果は見やすく、測定完了を音と光で知らせます。
また、体温モードと物体モードの2つの測定モードを搭載しており、飲み物や食品の表面温度チェックにも対応しています。
主な違いを項目別に比較
DT-103とDT-104の違いは、外観や重量、表示機能、メモリー数、そして価格帯にあります。
ここでは、主要な比較ポイントを一つずつ見ていきましょう。
本体サイズ・重量の違い
DT-103は比較的しっかりとしたボディサイズで安定感がありますが、DT-104は全体的にコンパクトに仕上がっています。
DT-104は約80g前後と軽く、持ち運びや収納時にも扱いやすいのが特徴。
一方でDT-103はやや大きめの設計で、手にしっかりフィットする形状。
操作ボタンも大きく、年配の方でも扱いやすいという意見があります。
軽さを重視するならDT-104、操作性と安定感を求めるならDT-103がおすすめです。
測定範囲・モードの違い
両モデルとも体温・物体温モードを搭載していますが、DT-103は測定可能温度範囲がやや広い傾向にあります。
これは、物体モードでの用途(哺乳瓶や飲み物の温度確認など)に便利な設計です。
DT-104は精度が高めにチューニングされており、人体測定に最適化されているため、家庭の健康管理により適しています。
つまり、万能型がDT-103、体温測定特化型がDT-104という位置づけです。
メモリー機能・履歴保存の違い
DT-103では過去の測定結果を最大32回分保存でき、日々の体温管理に活用できます。
DT-104はよりシンプルな仕様で、保存数が16回分に減少していますが、その分操作が簡単でレスポンスも早くなっています。
複数人で共有して使う場合はDT-103、個人利用でシンプルさを求めるならDT-104が向いています。
液晶・バックライト表示の違い
DT-103とDT-104はいずれもバックライト付き液晶を搭載していますが、その見やすさや明るさには若干の差があります。
DT-103は視認性重視の大画面表示で、数字が太くはっきりと見えるのが特徴です。
夜間や暗い部屋で使用する際にも見やすく、家庭での使用や医療現場でも安心して利用できます。
一方、DT-104はバックライトの明るさが少し控えめで、電池持ちを改善する設計になっています。
そのため、電池交換の頻度を減らしたい人や、寝室での使用など静かで控えめな動作を重視する人にはDT-104が適しています。
価格・コストパフォーマンスの違い
DT-103は発売当初、3,000円台後半で販売されており、安定した品質と機能性が魅力です。
一方で、DT-104は改良モデルでありながら価格が2,000円台後半とリーズナブルで、コスパを重視するユーザーから高い評価を受けています。
性能差は小さいため、「機能を絞って価格を抑えたい」場合はDT-104が有力候補です。
「より多機能で安定した操作性を求めたい」人にはDT-103がおすすめです。
どちらを選ぶべきか:使用シーン別おすすめ
DT-103とDT-104は、どちらも高性能な非接触体温計ですが、使うシーンによって最適なモデルは異なります。
ここでは、家庭用・業務用・持ち運び用といった観点から、それぞれのおすすめを紹介します。
子ども・家族用に使うならどちら?
家庭で子どもの体温をこまめに測りたい場合には、DT-104の方が便利です。
軽くて静音モードも搭載されているため、寝ている子どもを起こさずに測定できます。
また、誤差が少なく、すぐに測定できる点も忙しい家庭にぴったりです。
一方で、DT-103はより多機能なため、大人や子ども両方の体温を管理したい家庭にもおすすめです。
複数人の履歴を残せるため、家族全員で共有して使う場合にも便利です。
業務用・高頻度測定用途なら?
保育園、介護施設、店舗など、多くの人の体温を連続して測るような場面では、DT-103が向いています。
メモリー機能が多く、安定した動作が評価されており、電池持ちも優れています。
また、測定距離や誤差許容範囲が広く、スピーディーに多数の測定をこなせる点もポイントです。
一方で、DT-104は操作が簡単で反応も早いため、小規模事業者や個人店舗などでの使用にも適しています。
持ち運び・携帯用途に適しているのは?
携帯性を重視するなら、DT-104がベストです。
軽量でコンパクトなため、カバンやポーチにも収まり、外出先での体調チェックにも便利です。
DT-103はやや大きめで、据え置き型に近いイメージですが、家庭用として安定感があります。
出張先や旅行用に1本持っておきたいならDT-104、据え置きで日常的に使うならDT-103を選ぶとよいでしょう。
購入前のチェックポイント
DT-103とDT-104の比較を踏まえた上で、実際に購入する前に確認しておくべきポイントを整理します。
仕様面の理解だけでなく、使用環境や測定目的を考慮することで、失敗しない選び方ができます。
測定距離・測定精度の確認
非接触体温計は、測定距離によって結果が変わることがあります。
DT-103・DT-104ともに推奨距離は約3〜5cmですが、個体差や使用環境により微妙な誤差が生じます。
測定は必ず同じ距離・条件で行うようにすると、より安定した結果が得られます。
また、冬場など体表温が下がる時期には、数秒間待ってから測定するのも精度を上げるポイントです。
電池・付属品・交換サポートの確認
DT-103/DT-104はどちらも単4形電池2本で動作します。
購入時に電池が同梱されているか、交換が容易かを確認しておきましょう。
また、長期間の使用を想定する場合は、メーカー保証やサポート体制の有無も大切です。
アイリスオーヤマはサポート体制がしっかりしており、保証対応や交換部品の手配もスムーズに行えます。
用途(体温測定 vs 物体表面測定)に対する適合性
DT-103は体温以外に物体表面温度の測定にも強く、料理やミルク調整など多目的に使えます。
DT-104は体温専用として最適化されており、誤差が少なく安定した測定が可能です。
日常的な体温チェックにはDT-104、家事や育児にも幅広く使いたい場合はDT-103が向いています。
用途を明確にして選ぶことで、より満足度の高い使用体験が得られるでしょう。
まとめ
DT-103およびDT-104は、どちらも非接触でおでこに向けて測定できる体温計という点では共通しており、家庭用に非常に使いやすいモデルです。
ただし、DT-104は本体がやや軽量・コンパクトに設計されており、携帯性や価格面で優位な点があります。
一方、DT-103は旧型ながら基本仕様はしっかりしており、体温・物体表面温度モードなど多用途に使える点でメリットがあります。
用途として「子ども・家庭用」「持ち運び」「業務用」など目的を明確にすれば、どちらを選ぶか迷った際にも判断しやすくなります。
ぜひこの記事を参考に、自分に合ったモデルを見つけてください。




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