電動歯ブラシを選ぶ際、「付属ブラシ」「ケアモード」「コスト」などが気になるポイントとなります。
特に HT‑B317 と HT‑B318 は、同じ OMRON の音波式充電タイプでありながら、ちょっとした仕様の違いから選び方が変わってきます。
本記事では、両モデルの 共通点・違い・選び方 を整理し、ユーザーの目的別に「どちらを選ぶべきか」まで分かりやすく解説します。
製品概要
オムロンの電動歯ブラシ「HT-B317」と「HT-B318」は、どちらも音波式の充電モデルとして人気を集めています。
両機種ともに基本性能は共通しており、約25,500回/分の音波振動による高い歯垢除去力を備えています。
防水仕様(IPX7)でお風呂場でも使用でき、フル充電で約10日間使用可能なバッテリー性能も同等です。
それでは、まずそれぞれの基本仕様を見ていきましょう。
HT-B317の基本仕様
HT-B317は、シンプルな1モード構成(クリーンモード)のベーシックモデルです。
標準ブラシ「SB-172」が付属し、歯垢除去を目的とした毎日のケアに適しています。
余計な機能を省くことで、手頃な価格を実現しており、初めて電動歯ブラシを使う方やコスパを重視する方におすすめです。
デザインはホワイトベースで、軽量・コンパクトな設計も特徴です。
HT-B318の基本仕様
HT-B318は、HT-B317の上位機種に位置づけられたモデルで、付属ブラシに「歯周ケアブラシ(SB-182)」を採用しています。
ブラシ毛が柔らかく、歯ぐきに優しい磨き心地を実現。歯周ポケットのケアや、デリケートな歯ぐきを持つユーザーに最適です。
本体デザインや基本性能はHT-B317とほぼ同一ですが、ブラシの違いによってケアの目的が明確に分かれます。
価格はやや高めですが、長期的な歯周ケアを重視する人にとってはコストに見合う価値があります。
共通仕様・共通機能
HT-B317とHT-B318の共通点は多く、ベースモデルとしての完成度が高い点が魅力です。
どちらもオムロン独自の音波技術を採用し、歯垢を効率的に除去しながら歯と歯ぐきを同時にケアできます。
また、替えブラシの互換性が高く、シリーズ共通のブラシ(SB-17シリーズなど)を使用できる点も使いやすさの理由のひとつです。
振動数・モード・充電方式など
両モデルの振動数は約25,500回/分で、1つのクリーンモードを搭載。
過剰な機能を省いたシンプル操作が特徴で、電源ボタンひとつでON/OFFが可能です。
充電は専用スタンドを使用し、満充電まで約10時間ほど。
リチウムイオン電池ではなくニッケル水素電池を採用しており、長期的な使用にも安定した性能を発揮します。
サイズ・質量・電源仕様
サイズは約高さ22cm×幅2.5cm程度、重さは約60gと軽量。
手に取りやすく、持ち運びにも便利なスリム設計です。
防水規格はIPX7に対応しており、丸洗いも可能。
電源はAC100V(50/60Hz対応)で、充電スタンド経由で安全に使用できます。
主な違い(比較ポイント)
HT-B317とHT-B318の最も大きな違いは、「付属ブラシの種類」と「ターゲットユーザー」です。
ここでは、比較すべき主要なポイントを順に見ていきましょう。
付属ブラシの違い
HT-B317には「SB-172(標準ブラシ)」、HT-B318には「SB-182(歯周ケアブラシ)」が付属します。
SB-172は歯垢除去性能を重視した設計で、歯の表面を効率的に磨き上げるのに適しています。
一方のSB-182は柔らかめの毛質で、歯ぐきへの刺激を抑えながら歯周ポケット内の汚れを落とす仕様。
歯周病予防を意識する方にはHT-B318がより適しています。
価格とコストパフォーマンスの観点
価格帯としては、HT-B317が約3,800円前後、HT-B318が約4,200円前後と差は小さいですが、用途で選ぶことが重要です。
HT-B317は「基本ケアで十分な方」に最適。 HT-B318は「歯ぐきケアも重視する方」におすすめです。
耐久性や替えブラシコストは共通しているため、ブラシの使い分けをすることでさらに長期利用が可能です。
発売時期・モデル位置づけ
HT-B317は比較的早い段階で登場したベーシックモデルで、長年定番として販売されています。
一方、HT-B318はその後に発売された派生モデルで、機能面ではほぼ同じながら、歯周ケアニーズに応える形で付属ブラシを改良したモデルです。
したがって、HT-B318は「HT-B317の上位互換」といえる立ち位置にあり、オムロンの音波式シリーズにおける歯周ケア向けモデルとして位置づけられています。
デザインや本体形状は同一のため、見た目では区別がつきにくい点も特徴です。
どちらを選ぶべきか:ユーザー別おすすめ
HT-B317とHT-B318は、性能差こそわずかですが、ターゲットユーザーが明確に異なります。
ここでは、利用者の目的別にどちらが適しているかを整理します。
歯周ケアが気になる方におすすめのモデル
歯ぐきの腫れや出血、歯周ポケットの汚れが気になる方には、HT-B318が断然おすすめです。
付属の歯周ケアブラシ(SB-182)は、柔らかい毛先で歯ぐきをやさしくマッサージしながら汚れを除去します。
また、毛先のしなやかさが歯と歯ぐきの境目にしっかり届くため、通常のブラシでは落としきれない汚れにも対応。
歯医者の定期メンテナンスを補うホームケアとしても有効です。
コストを抑えたい方におすすめのモデル
とにかくコストパフォーマンスを重視するなら、HT-B317が最もバランスの良い選択です。
標準ブラシは歯垢除去性能が高く、日常のブラッシングには十分対応します。
価格が安く、替えブラシの入手性も良いため、家族用や2本目としての購入にも適しています。
また、ブラシ部分のみを交換することで、HT-B318とほぼ同様のケア効果を得ることも可能です。
購入時の注意点
購入を検討する際は、付属ブラシや在庫、対応する替えブラシの種類などを確認しておくことが重要です。
また、家電量販店やECサイトによっては、ブラシのバリエーションや販売価格に若干の違いがあります。
替えブラシ対応・在庫・付属品確認
両モデルともにSB-17シリーズの替えブラシに対応していますが、購入時に「標準ブラシのみ」「歯周ケアブラシ付き」など、セット内容が異なる場合があります。
特にHT-B318は付属ブラシが人気で一時的に品薄になることもあるため、予備を同時に購入しておくと安心です。
また、付属品として充電スタンドや取扱説明書が同梱されているかも確認しておきましょう。
今後のモデル展開・サポート継続性
オムロンの電動歯ブラシシリーズは長年安定した人気を誇り、替えブラシの供給も継続的に行われています。
ただし、今後は上位モデル(例:HT-B321など)が登場する可能性もあり、最新情報を確認しておくとよいでしょう。
どちらのモデルも品質とサポート体制が整っており、初めての音波ブラシデビューにも安心して選べる製品です。
まとめ
HT-B317とHT-B318は、基本的なサイズ・充電方式・振動数など多くの仕様が共通しており、どちらを選んでもベースの音波式歯ブラシとして十分な性能を備えています。
ただし、最大の違いは「付属ブラシ」にあり、HT-B318には「歯周ケアブラシ(SB-182)」が標準で付属するため、歯ぐきケアや優しい磨き心地を重視する方にはHT-B318が有利です。
一方で、歯垢除去を中心にお手頃価格で選びたい方には、HT-B317がコストパフォーマンスの面で魅力的です。
購入時には、替えブラシの対応状況・在庫・付属品の有無も確認し、自分の「ケア目的」に合ったモデルを選ぶのがポイントです。
最終的には「歯周ケア重視か/基本的な歯垢除去で十分か」という観点で選べば、失敗しにくく満足度の高い選択が可能です。




コメント