デロンギの人気暖房機「マルチダイナミックヒーター」シリーズには、MDH15-BKとMDHU15-BKの2モデルが存在します。
どちらも風を出さずに静かに部屋を暖めるゼロ風暖房として高い評価を得ていますが、実は細かな機能面で違いがあります。
本記事では、両モデルのスペック・性能・操作性・価格の違いをわかりやすく比較し、どちらが自分の使い方に合うのかを徹底的に解説します。
電気代を抑えたい人、操作性を重視する人、コストを抑えたい人など、目的別の選び方も紹介します。
デロンギMDH15-BKとMDHU15-BKの基本概要
デロンギの「マルチダイナミックヒーター」シリーズは、オイルを使わずに輻射と自然対流で部屋を暖める次世代型ヒーターです。
その中でも「MDH15-BK」と「MDHU15-BK」は、10〜13畳の部屋に対応する中〜大型モデルとして人気があります。
両モデルとも静音性に優れ、風を出さない快適な暖房が特徴ですが、出力段階や操作性に違いがあります。
まずは共通の特徴から見ていきましょう。
マルチダイナミックヒーターシリーズの位置づけ
マルチダイナミックヒーターは、デロンギの中でも高性能な電気ヒーターシリーズです。
オイルヒーターに比べて立ち上がりが早く、電気を効率的に使うことで快適な暖かさを維持します。
また、温風が出ないため、空気の乾燥を防ぎ、ホコリを舞い上げないというメリットもあります。
両モデルに共通する基本仕様と特徴
どちらのモデルも、最大消費電力1500W、適用畳数10〜13畳が目安です。
安全装置（転倒時電源遮断・過熱防止機能）を標準装備しており、子どもやペットのいる家庭でも安心して使用できます。
さらに、外装の表面温度は約60℃に抑えられ、火傷のリスクが少ない設計になっています。
適用畳数や消費電力などの共通スペック
両機種とも1500Wクラスの電気ヒーターで、木造約10畳、コンクリート約13畳に対応しています。
電気代の目安は1時間あたり約40円前後ですが、温度制御機能により運転を自動調整し、無駄な電力消費を防ぐ設計です。
デロンギMDH15-BKの特徴と魅力
MDH15-BKは、シリーズの中ではベーシックモデルに位置づけられる機種です。
必要十分な暖房性能を備えつつ、操作性がシンプルで価格も抑えられています。
「リモコンで簡単に操作したい」「余計な機能はいらない」というユーザーに人気があります。
基本性能と暖房能力
最大1500Wのパワーで、広めのリビングや寝室でもしっかり暖めます。
立ち上がり時間が短く、短時間で室温を快適に保てるのが特徴です。
また、オイルヒーターのような重だるい熱ではなく、自然で柔らかい暖かさが体感できます。
操作性とリモコン機能
MDH15-BKはリモコン操作が基本となっており、本体には限られた操作ボタンのみ搭載されています。
手元から温度やタイマーを調整できるため、ソファやベッドから操作したい人に便利です。
一方で、本体での操作を重視する場合は少し物足りなさを感じるかもしれません。
デザインやサイズ・重量の特徴
本体は幅275×奥行495×高さ665mmで、重さは約12.5kg。
デロンギらしいスタイリッシュなデザインで、ブラックを基調とした外観が高級感を演出します。
キャスター付きなので移動もスムーズです。
価格帯とコストパフォーマンス
価格は約5万円前後で、シリーズ内では比較的手頃なモデルです。
必要な機能を備えつつ無駄がなく、長期的に見ても電気代効率の良い構造となっています。
シンプルに快適な暖房を求める人に最適な一台です。
デロンギMDHU15-BKの特徴と進化ポイント
MDHU15-BKはMDH15-BKの上位モデルとして開発された新世代タイプです。
特に細かな出力調整や操作性の向上など、利便性に関する進化が多く見られます。
細かな出力調整が可能な5段階モード
出力切替が「300W／600W／900W／1200W／1500W」の5段階に分かれており、環境や用途に合わせて最適な運転が可能です。
たとえば「少し寒い朝だけ弱運転」「夜間は省エネモード」など、使い分けが柔軟にできます。
電気代を抑えたい人には非常に便利な仕様です。
本体操作とリモコン操作の両対応
MDHU15-BKはリモコンに加えて本体にも操作部が搭載されており、手元でも簡単に設定を変更できます。
リモコンを使わずにすぐ操作できるため、家族みんなで使う場合にも便利です。
改良されたユーザーインターフェース
液晶表示部の視認性が高く、操作状況が一目でわかるように設計されています。
また、設定温度・出力レベル・タイマーが直感的に確認できる点も好評です。
価格帯と上位モデルとしての位置づけ
価格は約6万円台で、MDH15-BKよりやや高めですが、その分機能性・省エネ性が強化されています。
「毎日長時間使う」「快適さを重視する」ユーザーに適したモデルです。
MDH15-BKとMDHU15-BKの違いを徹底比較
ここでは、両モデルの違いをより具体的に比較していきます。
どちらも同シリーズに属していますが、操作性や電力制御の仕組み、利便性に大きな差があります。
実際の使用環境や目的に応じて、どちらのモデルが最適かを見極めることが重要です。
出力切替の段階数と消費電力の違い
MDH15-BKは3段階切替（600W／900W／1500W）ですが、MDHU15-BKは5段階切替（300W／600W／900W／1200W／1500W）に対応しています。
この差によって、MDHU15-BKはより細かく温度や電気使用量を調整でき、省エネ性が向上しています。
特に、春や秋などの中間期に微調整したい場合に便利です。
操作部の構造と使い勝手の比較
MDH15-BKはリモコン中心の操作体系で、本体側のボタン数は最小限。
対してMDHU15-BKは本体操作も可能で、立ったままでも設定変更ができます。
また、ディスプレイの視認性や反応速度もMDHU15-BKの方が向上しています。
外観デザインやサイズの差
両モデルともスタイリッシュなデザインですが、MDHU15-BKはパネル部がわずかに大型化しており、放熱効率の向上が図られています。
寸法はMDH15-BKが奥行495mm、MDHU15-BKが510mmとわずかな違いです。
重さは同じ12.5kgで、移動性に大きな差はありません。
価格・発売時期・世代差による違い
MDH15-BKは旧モデルにあたり、MDHU15-BKが後継機として登場しました。
そのため、MDHU15-BKは操作性の改良や細かな省エネ制御を追加しており、実用面での快適性が向上しています。
価格は約1万円前後の差がありますが、機能を重視するならMDHU15-BKが選ばれやすい傾向です。
静音性や安全性など共通する強み
どちらも「ゼロ風暖房」を採用しており、音がほとんどしません。
また、表面温度が約60℃前後に抑えられているため、子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。
転倒時自動電源オフや温度異常検知など、安全装置も両モデルに共通しています。
どちらを選ぶべきか？ユーザー別おすすめ
両モデルの特徴を踏まえると、使用目的やライフスタイルによっておすすめが異なります。
以下では、ユーザータイプ別にどちらが向いているかを解説します。
コスト重視派におすすめのMDH15-BK
できるだけ価格を抑えて静かで快適な暖房を導入したい場合は、MDH15-BKが最適です。
基本性能に差はなく、シンプルな操作性で扱いやすいため、初めてデロンギ製品を購入する人にも向いています。
機能性重視派におすすめのMDHU15-BK
本体操作の利便性、省エネ運転の柔軟性を重視するならMDHU15-BKが最適です。
微妙な温度調整ができるため、電気代を気にしながら快適さを維持したい人にぴったりです。
また、上位モデルらしい使い勝手の良さが魅力です。
使用環境やライフスタイル別の選び方
ワンルームや寝室などで単独使用するならMDH15-BKで十分です。
リビングや広めの空間、家族全員で使う場所では操作性の高いMDHU15-BKのほうが満足度が高いでしょう。
電気代や省エネの観点からの比較
MDHU15-BKは低出力モード（300W／600W）での長時間運転ができるため、消費電力を抑えやすい設計です。
一方、MDH15-BKはシンプルな制御で安定した暖かさを提供しますが、微調整の自由度はやや劣ります。
結果として、使い方次第で電気代に差が出る可能性があります。
まとめ
デロンギMDH15-BKとMDHU15-BKは、どちらも静音性・安全性・暖房性能に優れたマルチダイナミックヒーターシリーズです。
大きな違いは出力切替の段階数と操作性にあります。
MDH15-BKは3段階切替でシンプル操作、価格も抑えめ。
一方、MDHU15-BKは5段階切替でより細かな出力調整が可能で、本体操作にも対応しています。
リモコン操作に加えて手元操作もできる点は、日常的な使い勝手の差として大きいでしょう。
購入を検討している方は、「細かい温度調整や利便性を重視するか」「コスト重視でシンプルに使いたいか」という観点で選ぶのがおすすめです。
