TESCOMの「Speedom（スピーダム）」シリーズより登場している２機種、TD570AとTD670A。どちらも「プロテクトイオン搭載」「大風量」「速乾」を掲げ、髪への美しさケアを意識したモデルです。
しかしながら、仕様を詳しく見てみると「風量」「消費電力」「軽量化」「温度モード切替」など、微妙な違いが見えてきます。
本記事では、両モデルの仕様・機能を整理し、それぞれのメリット・デメリットを明確に比較します。
さらに「どんなユーザーにどちらがおすすめか」という視点からも解説し、購入検討をしている方が後悔しないように選び方のポイントまでご紹介します。
ドライヤー選びを「なんとなく」で済ませたくない方、スペックや使い勝手の違いをきちんと理解したい方は、ぜひご覧ください。
基本スペック比較
TESCOMのSpeedomシリーズは、高風量と髪へのダメージケアを両立させた人気モデルです。
TD570AとTD670Aはいずれも「プロテクトイオン」機能を搭載し、静電気を抑えてツヤを守る仕様が特徴です。
まず基本仕様を比較すると、TD570Aは風量2.3㎥/分・消費電力1300W・重量約455g。
一方TD670Aは風量2.5㎥/分・消費電力1400W・重量約495gとなっています。
つまりTD670Aはパワーアップした分、若干重量が増している構造です。
どちらも折りたたみ式・マイナスイオン機能・温冷切替があり、使い勝手は共通していますが、使う目的によって重視点が異なるモデルといえます。
TD570Aの仕様
TD570AはTESCOMの中でも「軽量・コスパ重視」の立ち位置にあるモデルです。
風量2.3㎥/分と十分な速乾性能を持ちながら、本体重量は約455gと軽く、長時間使用しても疲れにくい設計が魅力です。
プロテクトイオンで静電気を防止し、髪のまとまりをキープします。
モードはTURBO・SET・COOLの3段階で、簡単操作が可能。価格帯も7000円前後と、手に取りやすいのもポイントです。
旅行やジムなど持ち運び用途にも適しており、家族共用としても扱いやすい汎用性の高いモデルです。
TD670Aの仕様
TD670AはSpeedomシリーズの上位機として位置づけられるモデルで、風量2.5㎥/分の大風量を誇ります。
消費電力は1400Wとパワフルながら、風の当たりがやわらかく、熱ダメージを抑えながら素早く乾かせます。
温度調節はHOT・WARM・COOLに加え、自動で温度を切り替えるモードも搭載。プロ仕様を意識した構造です。重量は約495gで、静音設計にも配慮されています。
サロン仕上げのツヤ感を求める方や、毛量の多い方、速乾性能を最重視する方に最適なモデルといえるでしょう。
数値で見る違い（風量・消費電力・質量）
両機種のスペックを数値で整理すると、TD670Aは風量が約9％アップ、消費電力が約7％増加しています。
その結果、乾燥スピードが約10〜15％短縮されるとされています。
重量の差は約40gで、実際の使用感では大きな差ではありませんが、軽量性を重視する人にはTD570Aが快適です。
総合的に見ると、TD670Aはよりパワフルな仕上がりを目指したアップグレードモデルであり、TD570Aはバランス型・扱いやすさ重視のモデルと位置づけられます。
主な機能・技術の違い
TESCOMのSpeedomシリーズに共通する特徴は、静電気を抑える「プロテクトイオン」技術です。
TD570AもTD670Aもこの機能を搭載していますが、風路設計と放出口の構造にわずかな違いがあり、TD670Aの方が広範囲にイオンを放出できる設計となっています。
また、風量モードや温度設定の切り替え方法、ノズル形状にも細かな改良が加えられています。
「プロテクトイオン」技術の共通点・違い
両モデルとも「プロテクトイオン」により静電気の発生を抑制し、キューティクルを守りながら髪のまとまりを維持します。
ただしTD670Aでは放出口の構造が見直され、イオンの分布範囲が広がっているため、より均一な仕上がりが得られる点が違いです。
この改良によって、特に毛先のパサつきや広がりを抑える効果が高まり、スタイリング後のツヤ感が持続しやすくなっています。
温度／風量モード、切替スイッチの違い
TD570Aは3段階（TURBO・SET・COOL）の切り替えに対し、TD670Aは4モード構成（HOT・WARM・COOL・AUTO）を採用しています。
AUTOモードでは温風と冷風を自動で切り替え、過乾燥を防止する仕組みです。
この機能はドライヤー初心者にも扱いやすく、常に最適温度で乾かせるため、髪へのダメージを軽減できます。
軽量化・コンパクト化の取り組み
TD570AはTESCOMの中でも特に軽量モデルとして設計され、約455gという軽さを実現しています。
一方TD670Aは出力アップに伴いやや重量が増しましたが、重心バランスを改善することで実使用時の負担を軽減しています。
どちらも折りたたみ式で収納性に優れ、家庭用としても旅行用としても扱いやすい点は共通しています。
想定ユーザー・用途別おすすめ
TESCOMのTD570AとTD670Aは、いずれも家庭用として非常に人気の高いモデルですが、使う人の髪質やライフスタイルによって最適な選択は変わります。
ここでは、髪の長さ・毛量・使用目的などの観点から、どちらがどんな人におすすめなのかを具体的に解説します。
ロングヘア・毛量多めの人には？
ロングヘアや毛量が多い人は、乾かす時間が長くなりやすいため、風量の強いドライヤーが向いています。
この点でTD670Aの2.5㎥/分という大風量は大きな魅力です。
髪の根元までしっかり風が届くため、時間を短縮しながらムラなく乾かせます。
また、温度が高くなりすぎないWARMモードやAUTOモードがあるため、熱ダメージを最小限に抑えながら効率よく乾燥可能。特に毛量が多い方や、夜のドライ時間を短くしたい方にはTD670Aが最適です。
毎日軽く使いたい・旅行用としては？
一方、髪が短めで毎日のスタイリングや乾燥が短時間で済む方には、軽量なTD570Aが使いやすいでしょう。
455gという軽さは、腕の疲れを感じにくく、ドライヤーを持ちながらブラシで整えるスタイリングにも最適です。
折りたたみ式でコンパクトに収納できるため、旅行や出張にも持って行きやすいのもポイントです。
また、価格もリーズナブルなので、サブドライヤーや家族共用としても活躍します。
価格を重視するならどちら？
価格面ではTD570Aのほうが優位です。実売価格でTD570Aが7,000円前後、TD670Aが8,000円台中盤から9,000円台という傾向があります。
この差額1,000〜2,000円の範囲を「風量アップ」と「モードの充実」に価値を感じるかどうかが選択の分かれ目です。
もし使用頻度が高く、日々の時短や仕上がりを重視するならTD670A、コスパを優先するならTD570Aを選ぶのがおすすめです。
メリット・デメリット比較
両モデルには共通する長所が多い一方で、明確な違いも存在します。
ここではそれぞれの強みと注意点を整理し、自分の使い方に最も合うモデルを判断できるようにまとめます。
TD570Aの長所・短所
TD570Aの最大の魅力は「軽さ」と「コスパ」です。軽量設計で扱いやすく、持ち運びにも便利。
プロテクトイオンによるまとまり効果も高く、基本性能は十分です。
一方、風量はTD670Aに比べてやや控えめで、ロングヘアを乾かす際は少し時間がかかる場合があります。
また、温度調整が3段階のため、より細やかなケアを求める人には物足りなさを感じるかもしれません。
総じて「シンプルで使いやすく、コスパの良いモデルを探している人」に最適です。
TD670Aの長所・短所
TD670Aは、風量・温度制御・イオン効果のすべてが強化された上位モデルです。
特にAUTOモードによる温度自動調整は非常に便利で、髪の乾かしすぎや過熱を防止できます。
一方で、若干重量が増しているため、長時間の使用で疲れやすい人もいます。
また価格もやや高めですが、スペック面のバランスを考えれば十分に納得できる範囲です。
「より高品質な仕上がり」「時短」「高機能」を求めるユーザーに向いています。
どちらを選んでも注意すべきポイント
両モデルに共通する注意点としては、風量が強いため髪との距離を近づけすぎないことが挙げられます。
過度に高温の風を長時間当てると、どちらのモデルでも髪や頭皮が乾燥しやすくなります。
また、ノズルの取り外し・掃除を定期的に行うことで、風量の低下やイオン効果の減衰を防ぐことができます。
機能面ではどちらも信頼性が高いため、使用環境を整えれば長く快適に使い続けられるでしょう。
まとめ
TESCOMのTD570AとTD670Aは、どちらもサロンレベルの風量・速乾性能と「プロテクトイオン」技術を備えた優れたヘアドライヤーです。
ただし、比較するとTD670Aは「風量2.5㎥/分」「消費電力1400W」「温度3モード＋温冷モード」など、上位仕様を備えており、より「速く・効率的に・美しく髪を乾かしたい」人向けです。
一方でTD570Aは「風量2.3㎥/分」「消費電力1300W」「シリーズ最軽量（約455g／セットフード付き）」という点で、軽さ重視・コスパ重視のユーザーに魅力的です。
選び方のポイントとしては、髪の長さや量・乾かす頻度・手に負担をかけたくないか・予算などをチェック。
ロングヘア／日々のドライ時間を短くしたい方にはTD670A、持ち運びや疲れにくさを重視する方にはTD570Aが適しています。
どちらを選んでも「速乾＋髪のダメージケア」には寄与しますが、自分の使い方・髪の状態・ライフスタイルに応じて“どちらの差”が自分にとって意味を持つかを判断することが、後悔しない買い替えの鍵となるでしょう。
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