TW-84GS5 と TW-84GS4 は、どちらも東芝 のドラム式洗濯乾燥機シリーズ ZABOON に属するモデルで、洗濯容量8kg/乾燥容量4kg、設置しやすいコンパクトサイズという共通点を持ちます。
ただし、2025年11月発売の TW-84GS5 は、旧型である 2024年発売の TW-84GS4 と比べて「清潔性」「使い勝手」「運転時間」といった点で幾つかの進化を遂げています。
本記事では、両モデルの共通点から違い、新機能、そして “どちらを選ぶべきか” までを詳しく比較。
洗濯機選びで迷っている方が、自分の生活スタイルや重視したいポイントに合わせて最適な一台を見つける手助けとなる内容です。
TW-84GS5とTW-84GS4の基本スペック(共通点)
洗濯容量8kgと乾燥容量4kgを備える両モデルは、共通して省スペース設置しやすい本体サイズを採用しており、集合住宅や限られたスペースでも使いやすい点が特徴です。
さらに、東芝独自の節水性を重視したドラム構造を採用しており、衣類をやさしく叩き洗いすることで生地傷みを抑えつつ汚れをしっかり落とす設計が共通しています。
乾燥機能では低温除湿方式を採用し、衣類への熱ダメージを軽減しながら均一な乾き具合を実現します。
また、インバーター制御による静音運転にも対応しており、夜間や早朝の洗濯にも配慮された仕様です。
このように、基本性能の多くは両モデルで共通しており、日常使いに十分な性能を備えている点が安心材料となります。
洗濯容量・乾燥容量・サイズ
両モデルは洗濯8kg、乾燥4kgという標準的な容量構成を備え、1〜3人世帯での使用に適したバランスです。
外形寸法はいずれもコンパクトで、奥行きの浅いスペースでも設置しやすいよう最適化されています。
また、ドアの開閉方向や設置条件も共通しているため、買い替え時でもレイアウト変更を最小限に抑えられる設計です。
これらの共通点により、両モデルともに限られた住環境でも使いやすい一台として位置づけられています。
洗浄方式と乾燥方式
洗浄方式は、ドラム式特有のたたき洗いと少量の水で高効率に汚れを落とす仕組みが採用されています。
また、ウルトラファインバブル洗浄を搭載し、微細な泡が繊維の奥へ浸透して皮脂汚れの除去をサポートします。
乾燥方式は低温除湿式で、衣類を痛めにくく、電気代を抑えた仕上がりを実現します。
この組み合わせにより、日常的な洗濯からデリケート衣類まで幅広く対応できる汎用性が特徴です。
静音性・インバーター制御などの基本機能
インバーター制御によりモーターの回転数を最適に調整し、洗濯時・脱水時の振動や騒音を抑える構造が採用されています。
これにより、集合住宅や夜間使用時でも比較的安心して運転できる静音性を確保しています。
さらに、節水性を高める洗濯プロセスや、衣類にやさしいドラム動作の制御など、基本機能は両モデルで同等の水準を保っています。
これらの共通仕様が、使いやすさと実用性の高さを支えています。
主な違い — 新機能・使い勝手の変化
TW-84GS5 と TW-84GS4 の最大の違いは、清潔性と仕上がりを高めるための新機能が追加された点にあります。
特に、GS5 ではドアパッキン洗浄や60℃温水槽洗浄が搭載され、カビや汚れをより効果的に抑える設計へと進化しました。
さらに、洗濯の仕上がりを改善する新コースの追加や、運転時間の短縮など、日常的な使い勝手を向上させる工夫が盛り込まれています。
これらの改善により、GS5 は毎日の洗濯における快適さやメンテナンス性が大きく向上し、旧モデルとの差別化が明確になっています。
清潔性の向上:ドアパッキン洗浄+60℃温水槽洗浄
TW-84GS5 で新たに搭載されたドアパッキン洗浄は、カビが発生しやすい部分を自動的に洗浄する機能で、手入れの手間を大幅に軽減します。
さらに60℃温水槽洗浄は、槽の内部を高温で洗浄することで雑菌をより効果的に除去し、ニオイや黒カビの発生を抑える役割を果たします。
これらの清潔機能は、日常的に湿気がこもりやすいドラム式ならではの弱点を補うもので、長期的な衛生維持に大きく貢献します。
一方、TW-84GS4 にはこれらの清潔系強化機能は搭載されておらず、従来の槽洗浄のみとなるため、メンテナンス性の差が明確に現れます。
「しわケアLiteコース」の追加
TW-84GS5 に新搭載された「しわケアLiteコース」は、乾燥までは行わず、衣類に軽くスチーム効果を与えることで、脱水後のしわを抑えるコースです。
アイロンが必要な衣類のしわを軽減でき、特にワイシャツやブラウスを日常的に扱う家庭では時短効果が期待できます。
一方で TW-84GS4 には同コースがなく、乾燥機能を使わない洗濯時の仕上がりに差が出る場合があります。
このコースは短時間で使えるため、忙しい生活の中でも仕上がりの質を維持できる点で GS5 の大きな魅力となっています。
洗浄力の進化:ウルトラファインバブル洗浄W
TW-84GS5 では、従来のウルトラファインバブル洗浄が「W」に進化し、泡の浸透力がより高まりました。
微細な泡が繊維の奥まで届き、皮脂汚れやニオイの原因となる成分を効果的に落とすことで、洗浄力が向上しています。
とくに厚手衣類や汚れが蓄積しやすいタオルなどで違いが出やすく、日常使いの満足度をさらに高めます。
TW-84GS4 も同名機能を搭載していますが、最新のW方式と比較すると洗浄効率で一歩劣る部分があるため、洗浄力を重視する家庭ではGS5が優位といえます。
運転時間の短縮と乾燥時の運転音の改善
TW-84GS5 では、洗浄プロセスとモーター制御の見直しにより、標準コースの運転時間が短縮されています。
これにより、忙しい日でも洗濯がよりスムーズに終わり、家事効率の向上に寄与します。
さらに乾燥時の運転音も静音化され、集合住宅や夜間の使用でも気になりにくくなっています。
この静音性の改善は、乾燥機能を日常的に使用する家庭にとって大きなメリットとなり、快適な生活環境をサポートします。
価格差とコストパフォーマンス
TW-84GS4 は型落ちモデルとなるため、販売価格が比較的抑えられています。
基本性能は十分であり、乾燥機能も問題なく使えるため、「費用を抑えたい」「必要最低限の機能で十分」というユーザーにとっては優れた選択肢です。
一方で TW-84GS5 は新機能が追加されているぶん価格は高めです。
しかし、清潔性や時短性能、仕上がりの向上など、日々の満足度を高めるポイントが多く、長期的な利便性を重視する人にとってはコストに見合う価値があります。
どちらがおすすめか/選び方の目安
TW-84GS5 と TW-84GS4 を比較する際は、何を優先するかによって最適な選択肢が異なります。
清潔性、使い勝手、時短性能を重視する場合は GS5 が理想的で、特に毎日洗濯を行う家庭ではその違いを強く実感できます。
一方で、「洗濯が中心で乾燥は時々」「価格を重視したい」というユーザーには GS4 が適しています。
どちらも基本スペックに大きな差はないため、生活スタイルや求める快適性によって判断するのが最も効率的な選び方といえるでしょう。
「清潔性・快適さ・時短」を優先するならTW-84GS5
TW-84GS5 は、清潔機能の強化と運転時間の短縮により、洗濯の質と効率を高めたい人にとって最適なモデルです。
ドアパッキン洗浄や温水槽洗浄など、自動で清潔状態を保ちやすい機能が多く、忙しい家庭でもメンテナンスの負担を軽減してくれます。
また、仕上がりを改善する「しわケアLite」など、日々の満足感に直結する機能も魅力です。
「価格と必要十分な機能」でコスパ重視ならTW-84GS4
TW-84GS4 は、コストを抑えつつ基本性能をしっかり備えているため、初めてのドラム式や予算を重視するユーザーに向いています。
洗浄力や乾燥能力は標準的で、日常的な洗濯には十分対応可能です。
「最新機能より価格を重視したい」というニーズに応えるバランスの良い選択肢です。
家族構成や使い方別おすすめモデルの目安
1~3人世帯の一般的な家庭では、どちらのモデルも使いやすい容量を備えています。
乾燥を頻繁に使う家庭では静音性が改善された TW-84GS5 が適しており、逆に乾燥をあまり使わない家庭では TW-84GS4 でも十分に対応できます。
また、衛生面・カビ対策を重視する場合は GS5 を選ぶことで安心感が増します。
まとめ
TW-84GS5 と TW-84GS4 は、どちらもコンパクトなドラム式洗濯乾燥機として、洗濯容量・乾燥容量・サイズなどの基本スペックは共通しています。
しかし、TW-84GS5 では「ドアパッキン洗浄」「60℃温水槽洗浄」「しわケアLiteコース」「ウルトラファインバブル洗浄W」といった新機能によって、清潔性・仕上がり・お手入れの手間・使い勝手が明らかに向上しました。
また、洗濯時間が約39分と短くなり、乾燥時の運転音もわずかに静かになるなど、日常使いでの快適さにも配慮されています。
一方で、TW-84GS4 は型落ちながらも価格が抑えられており、十分な洗浄力と乾燥機能を備えているため、「とにかくコスパ重視」「乾燥機能はたまにしか使わない」「基本性能で十分」という方には合理的な選択肢です。
つまり、清潔さ・快適さ・時短を重視するなら TW-84GS5、コスパや必要最小限の機能で満足するなら TW-84GS4、という選び分けが最も合理的といえるでしょう。

