スチーム式加湿器を探していて、モデル名「象印 EE‑RU50」と「象印 EE‑DF50」のどちらを選ぶか迷われていませんか?
両モデルは同じメーカー・同時期発売のスチーム加湿器ですが、タンク容量・タイマー設定・サイズ・重量・表示機能など、細かい仕様に違いがあります。
本記事では「基本仕様の共通点」から「具体的な違い」「使用シーン別おすすめ」まで整理し、あなたのライフスタイルに合ったモデル選びをサポートします。
給水の手間を減らしたい方、設置スペースを重視したい方、夜間運転に配慮したい方、それぞれにとってどちらが最適か、実際の仕様を元に比較していきましょう。
両モデルの基本仕様と共通点
象印のスチーム式加湿器「EE-RU50」と「EE-DF50」は、どちらも加熱式(スチーム式)を採用した人気モデルです。
この方式は、水を沸騰させて清潔な蒸気を放出するため、雑菌が繁殖しにくく衛生的という特徴があります。
両モデルともリビングや寝室など幅広いシーンで使いやすい約13畳対応の設計です。
発売時期も近く、操作部のデザインや安全機能(転倒時自動オフ・空焚き防止など)も共通しています。
フィルターを使わない構造のため、メンテナンスの手間も少なく、手軽に清潔な加湿環境を保つことができます。
また、どちらもステンレス製の容器を採用しており、耐久性が高く、長期間使いやすい点も共通点として挙げられます。
加湿方式・適用面積・発売時期
EE-RU50とEE-DF50はいずれも「スチーム式(加熱式)」の加湿方式を採用しています。
加湿できる広さは木造8畳、プレハブ洋室13畳までが目安で、一般的な家庭のリビングや寝室に適しています。
発売時期はEE-RU50が2022年頃、EE-DF50が2023年頃と、EE-DF50のほうがやや新しいモデルです。
外観デザインや基本構造はほぼ共通しており、使い勝手の良さはどちらも変わりません。
共通の機能・安全設計
両モデルに共通しているのは、「転倒時自動オフ」「空焚き防止」「チャイルドロック」などの安全機能です。
また、操作パネルはシンプルで直感的に使えるため、高齢の方でも安心して扱えます。
フィルターレス構造なので、カルキ汚れが付いてもクエン酸洗浄ボタンひとつで手軽に掃除できます。
加熱式のため、加湿中に雑菌が繁殖しにくく、赤ちゃんのいる家庭でも安心です。
タンク容量・連続加湿時間の差
両モデルの最大の違いの一つがタンク容量です。
EE-RU50は約3.0L、EE-DF50は約4.0Lと、EE-DF50の方が1Lほど多く水を入れられます。この差が、加湿できる時間や給水頻度に影響します。
連続加湿時間はEE-RU50が約6時間、EE-DF50が約8時間ほど。
つまりEE-DF50のほうが長時間運転が可能で、夜間や外出時にも加湿が途切れにくい構成になっています。
EE-RU50 のタンク容量・連続時間
EE-RU50のタンク容量は約3.0Lで、最大加湿モードで約6時間の連続運転が可能です。
水タンクのサイズが小さい分、本体の高さや重さも抑えられており、持ち運びや給水時の扱いやすさが特徴です。
小さめの部屋や日中中心の使用、短時間でこまめに給水できる環境で使う場合には、EE-RU50がぴったりのモデルです。
EE-DF50 のタンク容量・連続時間
EE-DF50は約4.0Lのタンクを備え、最大約8時間の連続加湿が可能です。
給水頻度が少なく済むため、寝室での夜間使用や長時間のリビング運転にも向いています。
一方で、水を満タンにすると本体がやや重くなるため、頻繁に移動させる場合は少し注意が必要です。
給水回数・運用の手間から見る選び方
加湿器の使い勝手を左右する大きなポイントは「給水の頻度」です。
EE-DF50はタンク容量が多く、長時間運転が可能なため、1日中稼働させたい人や就寝中に給水を避けたい人に最適です。
一方、EE-RU50は軽量で扱いやすく、給水作業も手早く済ませられるのが魅力。リビングや子ども部屋など、移動して使うことが多い場合はこちらが便利です。
運転モード・タイマー・表示機能の違い
EE-RU50とEE-DF50はどちらも3段階の加湿量調整が可能ですが、EE-DF50の方が細かいタイマー設定や表示機能に対応しています。
EE-DF50は「入タイマー」「切タイマー」の両方を備え、ランプの明るさを切り替えられるナイトモードも搭載。
一方のEE-RU50はシンプル設計で、操作が簡単な反面、細かい設定は省かれています。
運転段階(強・中・弱)の違い
両モデルとも「強」「中」「弱」の3段階で加湿量を切り替え可能です。
ただしEE-DF50は各モードの制御がより緻密で、室温や湿度に応じて自動で最適化する制御がやや優れています。
これにより、室内の湿度を一定に保ちやすく、結露や過加湿を防ぎながら快適な環境を維持できます。
入タイマー・切タイマーの設定差
EE-RU50では「切タイマー(自動オフ)」のみ搭載されており、1時間・4時間・8時間といった基本的な設定が可能です。
一方、EE-DF50では「入タイマー」と「切タイマー」の両方を設定でき、就寝前に電源を切り、朝自動で加湿を開始するような使い方ができます。
このため、EE-DF50は生活リズムに合わせた柔軟な運転管理がしやすく、より高機能なモデルといえます。
ランプ明るさ切替など表示機能の有無
EE-DF50には「ランプ明るさ切替機能」が搭載されています。
夜間にランプの明かりが気になる場合でも、表示を暗くできるため、寝室での使用にも向いています。
一方、EE-RU50にはこの機能がなく、操作ランプが常時点灯します。暗い部屋で使うと少し明るく感じるかもしれませんが、シンプルさを重視する方には十分実用的です。
本体サイズ・重量・設置スペースの違い
両モデルのデザインは非常によく似ていますが、タンク容量の差に伴ってサイズと重量にも違いがあります。
EE-RU50はコンパクトで持ち運びやすく、EE-DF50は容量アップの分だけやや大きめの設計です。
設置スペースや使用場所を考える際には、このサイズ差が意外と重要になります。
EE-RU50 のコンパクトさ・軽量設計
EE-RU50は幅24cm×奥行27.5cm×高さ31.5cm、重さ約2.4kgと軽量です。
水を入れても扱いやすく、棚の上やテーブル横など限られたスペースにも設置できます。
また、持ち運び時のハンドルが持ちやすく、リビングから寝室への移動もスムーズ。加湿器を複数の部屋で使い回したい人にとっては、この軽さが大きな利点になります。
EE-DF50 の大型化・重量増の背景
EE-DF50は幅24cm×奥行27.5cm×高さ34.5cm、重さ約2.7kgと、EE-RU50よりもやや大きく重くなっています。
これはタンク容量が4.0Lに拡大されたためで、長時間加湿運転を実現するための構造上の違いです。
設置スペースに余裕があり、1か所に据え置いて使用するスタイルの人に向いています。
設置場所・移動・持ち運びでの選び方
もし設置スペースが限られている場合や頻繁に移動する予定があるなら、EE-RU50のコンパクト設計が適しています。
逆に、一度置いたら動かさず、夜間や長時間運転を重視する場合にはEE-DF50の方が便利です。
また、EE-DF50は水を満タンにすると5kg近くになるため、置く場所は安定した平面を選ぶと安心です。
価格・コストパフォーマンス・電気代の観点から
EE-RU50とEE-DF50は価格にも明確な差があります。
EE-RU50の実売価格はおよそ15,000円前後、EE-DF50は20,000円前後で販売されています(2025年時点の相場)。
おおよそ5,000円程度の差ですが、その分EE-DF50は容量・機能・運転時間が強化されており、使用スタイルによっては十分に価値があります。
実売価格の目安と差額
EE-RU50の価格帯はお手頃で、コスパ重視のユーザーに人気です。
EE-DF50はやや高価ですが、タンク容量・タイマー機能・ランプ調整といった快適性を求める方には納得の価格設定。
価格差5,000円で給水回数や夜間の快適さを改善できるため、長期使用を考えるならEE-DF50に軍配が上がります。
消費電力・電気代に大きな違いはあるか?
どちらのモデルもスチーム式であり、加熱による蒸気生成のため消費電力は比較的高めです。
EE-RU50は最大410W前後、EE-DF50は最大410〜425W程度で、実際の電気代差はわずかです。
1日8時間使用しても電気代の差は月に100円程度。したがって、選び方のポイントは電気代よりも機能面や使い勝手の違いにあります。
価格差に対してどの機能差を重視するか
EE-RU50は「必要十分な機能を低価格で」というユーザーに最適です。
EE-DF50は「快適性や利便性を重視したい」人向けで、タイマーやランプ調整など細かい機能が多いのが特徴。
価格差以上の快適性を感じたいならEE-DF50、コストを抑えたいならEE-RU50と、明確な住み分けができます。
どちらを選ぶべきか?使用シーン別のおすすめモデル
EE-RU50とEE-DF50は、どちらも象印らしい信頼性と清潔さを備えたスチーム式加湿器ですが、ライフスタイルによって最適な選択肢が異なります。
ここでは、使用場所や目的別にどちらのモデルが適しているかを詳しく解説します。
設置スペースが限られている/手軽に使いたい方に適したモデル
コンパクトで扱いやすいEE-RU50は、狭い部屋やワンルームなど、限られたスペースに最適です。
軽量で持ち運びやすく、加湿したい場所に簡単に移動できます。
また、構造がシンプルで操作が直感的なため、初めてスチーム式加湿器を使う方や年配の方にもおすすめです。
給水タンクが3.0Lと少なめなので、短時間の使用や日中中心の加湿に向いています。
夜間運転・給水頻度を減らしたい方/機能を重視したい方に適したモデル
EE-DF50は、4.0Lの大容量タンクと8時間の連続加湿が可能なモデルです。
「寝る前にセットして朝まで加湿したい」「夜中に給水したくない」という方には最適です。
また、入/切タイマーやランプ明るさ調整などの細かい機能も搭載されており、夜間の使用時に快適さを高めます。
より静かで長時間運転ができる加湿器を求めるなら、EE-DF50を選ぶと満足度が高いでしょう。
購入前にチェックしたい注意点・疑問点
加湿器選びでは、スペック以外にも「実際の使いやすさ」や「メンテナンス性」を確認しておくことが重要です。
ここでは、購入前に知っておくと安心なポイントを紹介します。
給水時・お手入れ時の使い勝手
両モデルとも上から給水するタイプではなく、タンクを取り外して注水する構造です。
EE-DF50はタンク容量が多い分、満タン時の重量も増えますが、取っ手が持ちやすく注ぎやすい設計になっています。
また、クエン酸洗浄モードを搭載しており、定期的にボタンひとつで掃除できるのが便利です。
どちらもフィルターレス構造なので、部品交換の手間が少ない点は共通のメリットです。
運転音・湯沸かし時の音について
スチーム式の特性上、沸騰時に「コポコポ」という音が発生します。
EE-DF50は新しいモデルだけあって若干静音化されていますが、完全に無音ではありません。
寝室で使用する際は、就寝の30分前に稼働を始めておくと音が落ち着き、快適に使えます。
どちらも稼働中はファン音がほとんどなく、ヒーターの動作音だけなので比較的静かです。
安全機能・子どもやペットのいる家庭での使い勝手
EE-RU50・EE-DF50ともに、転倒時自動オフ機能と空焚き防止機能を備えています。
また、表面温度が高くなりすぎないよう設計されており、小さな子どもやペットのいる家庭でも安心して使用できます。
加えて、チャイルドロック機能を活用すれば、誤操作による危険を防ぐことができます。
象印ならではの「安全性重視」の設計思想が、長年ユーザーから支持される理由のひとつです。
まとめ
「象印 EE-RU50」と「象印 EE-DF50」は、どちらもスチーム式加湿器として安心感や基本性能がしっかりしており、共通の機能も多く備わっています。
違いとしては、EE-DF50 が **タンク4.0L/連続運転時間長/タイマー設定多/ランプ明るさ切替あり** と、やや“余裕”を持たせたモデルであるのに対し、EE-RU50 は **タンク3.0L/軽量・コンパクト/価格を抑えめ/設定シンプル** といった特徴があります。
そのため「設置スペースが限られており、手軽に使いたい」「価格を抑えて基本機能があれば十分」という方には EE-RU50 が向いています。
一方で「夜間長時間運転したい」「給水回数をできるだけ減らしたい」「寝室での使用時に表示ランプが気になる」といった用途には EE-DF50 がベターです。
どちらを選ぶにしても、自分の部屋の広さ・設置場所・運転時間・予算を明確にして選ぶことで、満足度の高い加湿環境を整えられます。



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